
釣り・アウトドア

2025.11.24
フィッシュマン ビームス
ブランシエラ4.8UL 使用レビュー
理想的な操作性と携帯性
| ブランド | FISHMAN(フィッシュマン) |
|---|---|
| 商品名 | Beams blancsierra4.8UL(ビームス ブランシエラ4.8UL) |
| 全長 | 4.8ft (146cm) |
| 仕様 | 3ピース(3本継) 4軸カーボン+グラスマテリアル Kガイドチタン+ステン |
| 重量 | 97g |
| 付属品 | 専用ロッドケース |
| 価格帯 | 3〜4万円台 |
CONTENTS
目次
ブランシエラ4.8とフェンウィック4.7で悩んだ
ブランシエラ4.8とフェンウィック4.7で悩んだ
今年の渓流解禁から半年ほどブランシエラ5.2ULで遊んでいましたが、メインの釣り場が支流寄りになってきたため、もう少し短い竿も買おうと思い、ブランシエラ4.8ULとフェンウィックGFS47CUL-5Jを候補に悩みました。
今年渓流ベイトデビューしたばかりですが、面白すぎてこんなに早く2本目も買うことになるとは思いもしなかったですが、我慢できないほど渓流ベイトにハマってしまった。愛用中のブランシエラ5.2ULをはじめて手にした時の衝撃は大きかったし、ブランシエラ5.2ULは操作性の良さはもちろん、面白さと楽しさの詰まったロッドです。過去記事もあわせて参照ください。
ブランシエラ4.8とフェンウィック4.7の違いは?
ブランシエラ4.8は先の先まで曲がりつつも、シャキッとしたロッド。リールシートは細身で握りやすさを感じました。継数は5.2ULと同じ3ピースロッド。収納時のコンパクトさはそこそこだけど、継数が少ないので組み立て時は楽ちん。
フェンウィック4.7(GFS47CUL-5J)は、ロッドの曲がりの印象は良くて軽いし、操作性や携帯性の良さを感じたロッド。継数は5ピース。源流釣行にはもってこいのコンパクトさ。重量も70gとブランシエラよりも20gも軽量。個人的にはデザインもフェンウィックの方が好き。
操作感の好みでブランシエラを選んだ
どちらも良いロッドで甲乙付け難し。正直、好みの問題。ブランシエラを選んだ理由はこの3点。
- 細身のリールシート
- 穂先まで感じるロッドの張り
- 絶妙な長さ
ブランシエラ4.8ULはリールシートが細身なので、丸型ベイトリールのカルコンBFSとも相性良さそうと感じました。また、ロッドの張りは最小限の動作でルアーを弾くようにキャスティングし、遠くに飛ばせそうと感じました。渓流だけでなく本流も行くことがあるかもしれないと考えたときに、フェンウィック47はもう少しだけ長さが欲しいと感じました。この3つの差でブランシエラを選びました。
価格帯も近いことから、ブランシエラ4.8とフェンウィック4.7で悩まれている方もいると思いますが、張りのあるロッドが好きならブランシエラ。ロッド全体の曲がり・しなりを楽しみつつ、携帯性を重視するならフェンウィック4.7。
フィッシュマン ブランシエラ4.8ULは万能すぎた
正直に言うとフィッシュマンロッドのデザインはあまり好みではないんですよね。リールシートはなんだか安っぽく見えるし、ロッドのカラーもイマイチと感じています。
では何故こんなにフィッシュマン推しかというと、そんな見た目の話は置いといて、フィッシュマンのロッドはブランクス設計や操作性が優れていて面白い!からです。
5.2ULにも感じたけれど、フィッシュマンロッドって設計思想というか狙いが各ロッドに明確に表れていて、実際に使ってみるとそれを感じて楽しいんです。ベイト初心者の筆者でも感じるほどです。一度使うとこのロッドから離れられない!という病みつきさがあります。


ブランシエラ4.8ULを半年間使った感想は「万能すぎる完璧なロッド」です。長さ、曲がり・しなり、張り、グリップ、すべてパーフェクト。(好みの問題でデザイン以外は、と付け加えます)
ブランシエラ4.8ULの良いところ
- 細身のリールシートで手が疲れにくい
- 丸型ベイトリールもグリップしやすい
- 4.8ftという長さが渓流で持ち歩きやすい
- 穂先まで曲がり、張りもあって操作性抜群
- 張りのおかげでルアーを飛ばしやすい
- 張りのおかげでトゥイッチしやすい
- 3ピースだから組み立てが楽
- フィッシュマンのロッドケースは秀逸
書こうと思えばまだまだありますが、特に感じたメリットはこのあたりです。もう少し詳しく触れていきます。
細身のリールシートの利点
ブランシエラ4.8ULはリールシートが細身でとても握りやすいです。5.2ULと比較したら4.8ULの方がさらに細身でした。リールシートが細身だと手が疲れにくいので、長時間釣行では体力的な面で助かります。

4.8ULと5.2ULのグリップ厚の差。カラーも違いがあります
リールシートが細身の4.8ULはロッドとリールが近く一体感を感じ、ルアーの命中度UPにも貢献してると思います。普段は1フィンガーでキャストしてますが、ここは外せない!という場所では3フィンガーでキャストすると、自分でも驚くほど命中度が上がりました。3フィンガーはしっかり握れるので近距離のキャスティング精度は上がると感じます。一度試してみてください。
4.8ftという長さがちょうどいい
渓流シーンではこの4.8ftという長さが扱いやすいです。渓流によっては5.2ULだとちょっと長さを感じる場面もありました。4.8ULは渓流からちょっとした沢川、規模によっては本流も行けちゃいます。源流はさすがに3.9ULの方が良いと思いますが。4.8ULは使えるシーンが多く、どこでも持っていけるオールラウンダーロッドです。
よく曲がり、しっかり張りもある
ブランシエラ4.8ULの一番の特徴がこのブランクス設計。カーボン素材にグラス素材も入っているから、ロッドの張りと曲がりという相反する絶妙な加減を、理想的に解決したロッドです。先の先までシャキッと張りがありますが、しっかり曲がります。
キャスト時のロッドのブレの収束も早いため、この張りを利用して最小限の動作でルアーを弾くように遠くまで飛ばすことができます。木の枝や葉っぱが邪魔で十分に竿を振れない場所でも、竿の先だけチョンっと操作するだけで、ルアーと飛ばせる手軽さがあります。さらにこの張りは、トゥイッチなどルアーの操作性にも貢献します。とにかく素晴らしいブランクス設計です。

画像引用:Fishman公式HP
3本継で組み立てが楽。専用ケースも素晴らしい。
ブランシエラ4.8ULも5.2UL同様に3ピースのロッド。筆者は高まきをしない渓流釣りがメインなので、組み立てが楽な3本継がベターです。一方で高まきをする釣りや源流釣行の場合は、もっとコンパクトに収納できる5本継のロッドも候補になります。釣りスタイルに合わせて、継数を確認しましょう。
フィッシュマンのロッドケースが秀逸なので触れておきます。クッション性が高く、ロッドを分解したときに1ピースごとに格納するエリアが設けられ、ガイドやロッドの破損リスクを軽減します。
開口部は金具のチャック式ではなく、大きなマジックテープで留める仕様。金具が使われていないのでロッドの傷防止にもなります。フィッシュマンのケースは本当によく考えて作られています。かなり気に入っています。


5.2ULはフクロウ、4.8ULにはキツネのピンバッジ

お気に入りのFishpondのバッグにはアメマスバッジ

インテリアに紛れ込ませてロッドを収納してます
ブランシエラ4.8ULの感想を要約すると、繰り返しになりますが、どこにでも持って行ける操作性抜群の万能ロッドです。
ブランシエラ4.8ULと5.2ULの使用感の違い
性格は正反対の操作感
5.2ULは楽に曲がり、3g以下の軽いルアーもよく飛び、渓流から本流までこなせるロッドです。5.2ULは素直に曲がってくれるので使っていて楽しいロッドです。
4.8ULは張りがあり、5g以上のルアーも飛ばしやすく、長さ的にも取り回しの良い汎用性の高い渓流ロッドです。張りがあるからルアーの操作もしやすいです。
どちらもピン撃ちしやすい優秀なロッドですが、ロッドは短い方が操作性が上がるので、よりシビアなピン撃ちをしたいなら4.8ULの方がルアーの命中度が上がると思います。
4.8ULと5.2ULの違いを感覚的に書くと、4.8ULは攻撃的な渓流釣り、5.2ULは楽しい渓流釣りという印象です。
4.8ULはピピッとクイックにキャスティングするイメージです。手返しの良さはありますがロッドのしなりの復元が早いため、キャスト時にライン放出のタイミングをミスるとルアーがとんでもない方向に飛んでいきます。5.2ULは磯竿のようにグググッと溜めが効くキャスティング。5.2ULは長さの利点と溜めが効く分、ラインの放出タイミングを多少ミスっても、キャスト途中でもリカバリーしやすいです。
海釣り経験者は4.8ULの方が操作しやすいかも
釣り自体が初心者という人には、まずは筆者のように5.2ULから入門を勧めますが、海のルアー釣り経験者や硬い竿が好みの人には、4.8ULをおすすめします。4.8ULのシャキッとした張りや硬さは、海用ロッドに通ずるものがあります。海釣り経験者は、きっと4.8ULの方が扱いやすいと思います。
楽に遠くに飛ばしたい場合は5.2UL
5.2ULは長さの利点があります。楽にルアーを遠くに飛ばせます。5.2ULは素直に曲がるので、とても楽しいロッドです。セミルアーなど軽めのルアーでのんびり釣りしてるときに、大物が掛かったらテンションは一気にMAXです。仕事の疲れも吹き飛びます。セミルアーと5.2ULは相性抜群です。
かつてハマっていたスルスルするるー釣りとセミルアーの釣りは、どちらも「流す」という共通点があり、大好きな釣りです。
毎投必中!ピンスポットは逃さない!4.8UL
「今日は大物・小物問わずどんな魚も逃さない!」と張り切った釣行や、シビアなピン撃ちが求められるとき、とにかく魚をたくさん釣りたいときは4.8ULを使います。
4.8ULはルアーのトゥイッチが楽で、ロッドが短いため軽快に扱えてピンスポットの命中度も高いです。張りはあるけどしっかり曲がるという相反する特徴を持つ4.8ULは、重めのルアーも使いやすいので、ポイントをガンガン攻めてどんどん遡上していく攻撃的な釣りに向いています。
4.8ULと5.2UL、性格は正反対ですがどちらも操作が面白くて楽しくて、渓流釣りには最高のロッドです。海用川用と色々なロッドを使ってきたけれど、ロッドでこんなに衝撃を受けたのは、はじめてワールドシャウラを手にしたとき以来です。ブランシエラ4.8UL、5.2UL、どちらを買っても満足すると思います。
Amazonセールでもたまに登場するようになった
数年前まではAmazonプライムデーや感謝祭で登場する釣具といえば、メジャークラフトやアブガルシア製品くらいしか見なかったのですが、去年あたりから釣りカテゴリにも注力しはじめたのか、シマノやダイワのみならず、フィッシュマン製品もセール対象にラインナップされることがあります。釣り人にとっては必見です。
セール期間中は、Amazonや楽天の検索画面で「ダイワ セール」と検索してから商品を選ぶと目的の商品を見つけやすいです。

数年前まではほとんどの釣具メーカーはセール対象になることはなかったのに、時代は変わりましたね。インフレで釣具の値段もどんどん上がってるので、高価な釣具はセール時を狙いたいところです。
まとめ
ブランシエラ4.8ULは
渓流釣りのオールラウンダーで
攻撃的なベイトロッド
⚫︎張りがあるけどよく曲がるという矛盾を理想的に解決したロッド ⚫︎4.8ftという長さがあらゆる渓流で使いやすい ⚫︎5g以上のルアーも使いやすく、めちゃ飛ばせる! ⚫︎長さ、飛距離、操作性、すべてパーフェクトな万能ロッド
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WRITER: tuna
観葉植物とカメラと釣りが好きな中年サラリーマン。ガジェットやインテリアは、レトロ&ハイテクが融合したデザインのモノが好き。
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