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2025.07.24

UGREEN DXP2800をレビュー
NAS初心者にも分かりやすく解説
個人・家庭向けNASでデータ管理

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ブランド UGREEN(ユーグリーン)
商品名 NASync DXPシリーズ NASync DXP2800
サイズ 231.1mm × 109.2mm × 177.8mm
SATAドライブ 2(HDD)
M.2 SSDドライブ 2(SSD)
LANポート(RJ45) 1x 2.5GbE
消費電力 16.38W(ドライブアクセス時) 5.24W(ドライブ休止時)
価格帯 50,000円台

CONTENTS

目次

クラウドストレージの容量不足で悩んでいる人は必見です

旅行や家族写真、推し活やvlog動画で容量不足ではありませんか?

スマホやタブレットの進化により、音も画像もハイレゾ・高画質化。今は誰もがiCloudなどクラウドストレージを日常的に利用しています。しかし、いつの間にか容量不足に陥り、気づけばワンランク上のサブスクリプションを申し込まなければならない状態に。

クラウドストレージは便利だけど月額のサブスク料金が気になる

意外と高額なクラウドストレージ

筆者は当初、月額150円/50GBのiCloudを利用していましたが、数年間の写真や動画、各種ファイルの蓄積により今は月額1,500円/2TBプラン。気づけば当初の10倍の料金を支払っている事態に発展(?)

この先、1年以内に2TBでも容量不足に陥る見込みで、次は月額4,500円/6TBプランに申し込まなければなりません。月額4,500円x12ヶ月=年間54,000円は、お財布に響くコスト感。iCloudに限らず、どこのクラウドサービスも2TBを超えてくると、月額料金が高額傾向です。

データストレージの代替案

クラウドサービスの代替策として検討したのが、外付けHDDやNASサーバー。本当はHDDよりも耐久性のあるSSDにしたいけれど、SSDは高価過ぎるため検討外。やはり外付けHDDとNASが候補ですが、NASは素人では設定が難しそう。そんな風に悩んでいたところ、UGREEN(ユーグリーン)社から個人・家庭向けNAS DXP2800のお仕事依頼が。なんてグッドタイミング!

箱in箱in箱というマトリョーシカ構造の丁寧な梱包

NASとは?

NASとは、LANケーブル経由で接続するデータストレージのこと。Network-Attached Storageの略。一般的な外付けHDDはUSBケーブルでパソコンと1対1で繋ぎますが、NASはLAN経由なので、同じネットワーク上にいるデバイスなら複数接続可。家族や友達とストレージ領域をシェアできます。アクセス制限も自由に設定可能。会社の共有フォルダのように使えるシステムです。

家庭用NAS UGREEN DXP2800レビューの前に

今回おすすめのUGREEN NASync DXPシリーズは、NAS初心者でも簡単にセットアップできました。ネットワークやシステム知識がゼロに近い筆者でも、開封から2〜3時間でセットアップ完了。

UGREEN DXP2800をレビューする前に、次章ではどのような人、どのような状況ならNAS導入がおすすめか、各種データストレージと比較検討します。

最もおすすめのストレージサービスは?

クラウドストレージ、HDD、SSDを比較

一般的に日常使いのデータ保管は月額制のクラウドストレージを利用している方が多いと思います。利便性が高く、データ保管もクラウドサービス側で守ってくれて安心だからです。

しかし月額制は地味にお財布に響きます。そんな訳で、HDDやSSDを利用した方が、2年目、3年目以降はコストメリットが出てくるのでは?と筆者は思い、NASを検討していました。

例えば、ご自身のデータを「どのくらいの容量を」「いつまで」保管しておきたいか、という点は判断基準が分かれるポイント。

筆者なりの結論は、「2TB以上を生涯保管しておきたい」場合はNASが最適。初期コストはかかるしデータ保管は自己管理になりますが、運用コストを鑑みるとNASを導入した方がお財布にやさしいことが分かりました(筆者の場合)。

項目 クラウド
ストレージ
外付け
HDD
外付け
SSD
家庭用NAS
(HDDの場合)
料金体系 月額制サブスク 初期コストのみ 初期コストのみ 初期コストのみ
コスト iCloudの例
2TB:1,500円/月
6TB:4,500円/月
12TB:9,000円/月
2TB:1万円前後
4TB:1〜2万円台
6TB:2〜3万円台
2TB:2〜3万円台
4TB:4〜5万円台
6TB:6〜7万円台
2TB:1万円前後
4TB:1〜2万円台
6TB:2〜3万円台
耐久性 契約サービス側で保証 一般的に4〜5年 一般的に10年前後 一般的に5〜10年
メリット 2TB未満なら安さと利便性を感じる。データ管理もメーカー保証で安心感がある。 初期コストが安く、誰でも導入しやすい。外付けHDDは大体どこにでも売ってる。 耐久性もあり、長期保管に向いている。読み書き速度が早く業務効率も上がる。 耐久性はそこそこ。家族間でストレージ領域をシェアできる。アクセス制限も自由に制御できる。
デメリット 2TB以上のプランは高額傾向。月額制の運用負担(ローンみたいな感覚)。 データメンテナンスやバックアップは自己責任。 初期コストがとても高額。データ管理は自己責任。 初期コストが高額。データ管理は自己責任。設定の手間がある。

2TB以上のデータ保管なら家庭用NASも選択肢に入ります

データ容量の参考までに、筆者のiPhone Proのカメラ設定で撮影した写真は1枚あたり2〜3MB。一般的な動画ファイル(mp4)は10分で300〜400MB。ハイレゾ音源は4分で100MB。各種計算すると、2TBのストレージ領域ならこれだけ保存できます。

  • 写真(1枚あたり):約65万枚(2,000,000MB÷3MB)
  • ネット用動画(10分):約5,000本(2,000,000MB÷400MB)
  • ハイレゾ音源(4分):約2万曲(2,000,000MB÷100MB)
  • 映画(2時間):約2,000本(2,000,000MB÷1GB)
  • 4K動画(2時間):約66本(2,000,000MB÷30GB)

これはあくまで、写真や動画を単体で保管した場合のシミュレーションです。多くの人は、写真だけでなくお気に入りのアーティストの楽曲や動画、仕事の書類など、様々なデータをクラウドストレージに保管していると思います。

映画好きな人にとっては衝撃ですが、例えば、4K映画(2時間)は10〜30GBの容量なので、2TBストレージなら約66本しか!?保管できません(4K画質と容量恐るべし)。ハイレゾ音源の2万曲も意外とあっさり埋まっちゃいそう。

このように保管対象のデータ容量に不安を覚えた人は、初期コストは掛かりますが、NASも選択肢に入ります。

これが当てはまる人は家庭用NASを検討

どれくらい当てはまるかチェック

  • クラウドストレージの月額料金を見直したい
  • 旅行や家族の思い出写真・動画がいっぱい
  • 楽曲やハイレゾ音源をたくさん保管したい
  • 推し活の写真・動画で、スマホの容量がない
  • お気に入り映画はしっかり保存しておきたい
  • アニメ・テレビの録画撮り溜め習慣がある
  • 古いファイルや思い出ファイルを捨てれない
  • YouTuber、動画編集者の仕事を始めたい
  • デザイナー、カメラマン、記者、etc

これからは個人や家庭でもNAS導入

今は誰もが動画や写真を日常的に撮影・撮り溜めし、容量に苦しむ時代。そう、私たちはデータストレージに飢えているのです。しかし大容量スマホやタブレットはあまりに高額。かといって、クラウドの容量を増やしたら月額料金が…(まるでローン地獄のよう)。

そんな時代背景も相まって、NASも進化しました。これからのデータ管理は、個人や一般家庭でもNAS導入が当たり前になってくると思います。カメラマンや動画編集者などプロ業界に限った話ではなく、音楽や映画、アニメ好きな人にとってもNASが必要になってくるでしょう。それほど急速に高画質・高音質のデータが増え続けているからです。

初期コストをクリアできれば、意外とお得な家庭用NAS

大容量HDDやNASは確かに高額ですが、実際に計算してみると2年目以降はかなりお得でした。

iCloudを例にすると、2TBの次は月額4,500円の6TBプラン。1年(12ヶ月)の利用料は5.4万円。UGREEN DXP2800は実売5万円台。あれ?初期コストさえクリアすれば、2年目以降は実質無料(な感覚)でデータストレージを利用できますよね。

毎年5万円支払うはずだったコストが、2年目以降は0円に!?と、筆者自身も気が付いた時はハッとしました。実際はNAS用HDDの購入費も含まれるため、初期コストをペイできるのは1.5年後くらいになると思います。(6TBのNAS用HDDは2〜3万円台)

しかしNASは設定が難しくて、素人では導入できない?

と、筆者も思っていたので、なかなか重い腰が上がらず、これまで導入には至りませんでした。設定が面倒くさそうだな〜と思いつつ、実際にDXP2800をセットアップしてみたら意外と簡単でした。

これからは、個人宅も家庭用NASを導入する時代。現在契約中のサブスク月額料金と、NAS導入の初期コストを、ぜひ比較検討してみてください。2025年現在、まさに今がNAS導入のタイミング。クラウドストレージの容量不足対策として、NASを早めに検討しておきましょう。サブスクは月日を追うごとに、ボディブローのように効いてきます。

NAS初心者も安心!セットアップはほぼ自動

さて、ようやく本題のUGREEN DXP2800のレビュー。まずはセットアップ手順から。前述の通り、UGREEN DXPシリーズのセットアップは驚くほど簡単です。

STEP1|箱からNAS本体を取り出します

同梱物は電源ケーブルにLANケーブル、ロックキー、ドライバー、ネジパック、説明書。LANケーブル付きは有難い!ドライバーとネジを使えば、2.5インチHDDも取り付け可能。ロックキーを使えば、HDDトレイをロックできます。

STEP2|事前に購入していたHDDをセットします(工具不要)

3.5インチHDDのセットは工具要らずで超簡単。トレイを裏返して爪部分を押しながらスライドし、HDDをトレイに乗せるだけ。スライドを戻したらパチッとなるのがいいですね。こういうの大事。あとはHDDをセットしたトレイを本体に差し込むだけ。

セットするHDDの向きに注意しましょう。

筆者はWestern DigitalのHDDを購入しました。


DXPシリーズと互換性のあるHDD・SDDリストは後述の「7.DXPシリーズに合うHDD・SSD互換性リスト」を参照。

STEP3|2本のケーブルを本体に接続するだけ!

  • NASの設置場所を決める
  • 電源ケーブルを接続
  • ご家庭のルーターとLANケーブルを接続

ケーブルは2本繋ぐだけでOK。シンプル構造。

STEP4|スマホとPCに専用アプリを入れて電源ON!

アプリをインストールしたら、NAS本体の電源をON!アプリ画面を見ながらDXP2800のセットアップを進めます。

STEP5|DXP2800のセットアップと管理者アカウント登録

初期起動からアカウント登録、システムロードで20〜30分、HDD初期化や再起動で5〜10分かかります。STEP5でNASのセットアップはほぼ完了。DXP2800にファイルを保存できます。管理者アカウントは忘れたり間違えたりしないよう慎重に入力してください。

STEP6|webDAV設定

NAS領域をローカルフォルダのようにPCからアクセスできるようにします。会社の共有フォルダのようなイメージです。

コントロールパネル→ネットワーク接続→LAN(接続済み)から、自分のIPアドレスをメモします。IPアドレスとは、「192.168.xx.xx」と記載されるアドレスのことです。

次に、ファイルサービス→webDAV→詳細設定から、4桁のポート番号をメモ。IPアドレスと合わせると「192.168.xx.xx:0000」このような表記になります。

次に、iOSを例に説明すると、移動→サーバーへ接続に進み、IPアドレスとポート番号入力「192.168.xx.xx:0000」を入力し、接続ボタンをクリック。

登録ユーザー名でログイン後、しばらく待つとデスクトップにNASドライブのアイコンが表示されます。これでwebDAV設定は完了。外付けHDDやオフィスの共有フォルダのような感覚で、NASドライブを利用できます。

webDAV化、完了!

STEP7|アプリセンターで必要なアプリをダウンロード

定番の写真や音楽アプリを入れておきましょう。メディアエンターテインメント内のアプリは全部ダウンロードがおすすめ。

お疲れ様です。以上でセットアップ完了です。STEP5までクリアすれば、DXP2800 NASを利用できますが、できればSTEP7まで設定しましょう。特にwebDAV化は利便性が高いので推奨設定です。ローカルフォルダを扱うように、お使いのパソコンからNASフォルダにアクセスできます。

UGREEN DXP2800のスペック

コンパクトサイズ

オフィスのサーバールームのイメージがあり、NASってとても大きいイメージがあったのですが、UGREENのDXP2800は家庭用データストレージというだけあってとてもコンパクト

一般的なカラーボックスに収納できるサイズ感

おおよそのサイズ感は、231.1mm × 109.2mm × 177.8mm。デスクトップパソコンよりも小さいです。コンパクトだからPCデスク上やサイドテーブルなど、どこにでも設置しやすいです。

静音性と冷却性

使用するHDDにもよりますが、読み書き中は多少カリカリと音がするものの普段はほとんど動作音がしません。とても静音。冷却性能もインテリジェント冷却ファンなるものが搭載され、本体はアルミ製なので熱対策も安心感があります。

堅牢アルミボディ

本体は耐久性の高いアルミニウム合金製。金属はしっかり保護するだけでなく、冷却性やデザイン性にも貢献します。シックなマットブラックな筐体。部屋のどこに置いても馴染むサイズ感とデザインが素晴らしい。金属製はいいですね〜。

本体背面のメッシュカバーがアイデア設計

本体のクーラーファンに被せるように磁石式のメッシュカバーが付いています。メッシュの目は細かく、ほこりやペットの毛などもブロックします。この磁気メッシュカバーはグッドポイント!掃除も楽です。

磁石で貼り付ける設計だから掃除も楽です

本体前面と背面ポート

本体前面と背面にはUSBなどいくつかのポートが備わっています。4K出力のHDMIポートも付いているのでTVの近くに設置すれば、DXP2800に保管している映画やライブ動画でホームシアターも楽しめます

◾️前面ポート

  • USB-Cポート1(10Gb/s)
  • USB3.2ポート1(10Gb/s)

◾️背面ポート

  • 電源ポート1
  • LANポート1(1x 2.5GbE)
  • USB2.0ポート2(480Mb/s)
  • USB3.2ポート1(5Gb/s)
  • HDMIポート1(4K)
  • リセットボタン 1

DXP2800 主な仕様

UGREEN DXP2800は、2.5GbE(312.5MB/s)高速転送、Intel高性能プロセッサー、最大64TBの大容量ストレージ、認定されたサイバーセキュリティ*など、十分過ぎるハイスペックなNASです。*TÜV SÜDからNAS製品として初めて「ETSI EN 303 645認証」を取得。また、アメリカの「TRUSTe認証」を取得

CPUモデル N100
CPU仕様 Intel 第12世代 Nシリーズ(4コア/4スレッド)
メモリ(RAM) 8GB DDR5
拡張可能なRAM(最大) 16GB
SATAドライブベイ 2(HDD)
M.2 SSDスロット 2(SSD)
RAID JBOD/Basic/0/1
最大ストレージ容量 64TB (2x 24TB + 2x 8TB)
LANポート(RJ45) 1x 2.5GbE
消費電力 16.38W(ドライブアクセス時) 5.24W(ドライブ休止時)

最大64TBの大容量!

DXP2800は最大64TBまでストレージ容量を確保できます。シンプルにすごい。スマホ、タブレット、パソコン、すべての端末のデータを丸ごと保管してもストレージ容量的には有り余る程。ほぼ一生分のデータを保管できちゃいそう。DXP2800があれば、もうストレージ容量を気にする必要はありません。*HDDは別途購入する必要があります。

UGREEN NAS おすすめアプリはエンタメ系

DXPシリーズは、アプリでほぼ自動的にセットアップ

DXPシリーズはUGREEN NASアプリでほぼ自動的にセットアップしてくれるから、NAS初心者も安心。誰でも簡単にNASデビューできます。アプリを開いて促されるまま次へ、次へとボタンをタップし進めるだけで完了します。

この章ではアカウント作成時の注意点やおすすめのアプリ、便利な点を紹介します。

管理者アカウントを設定

DXP2800の利用にあたって、最初に管理者アカウントを設定します。ユーザー名とパスワードは自由に決められますが、忘れると後々大変なので、ユーザー名とパスワードは必ずメモを取っておくようにしましょう。

最初に作成するアカウントはNASの「管理者」です。この管理者アカウントでログインし、家族や仕事仲間のユーザーアカウントも作成します。万が一、管理者アカウントを忘れてしまった場合も想定し、予めもう一つ、自分用の「一般ユーザー」アカウントを作っておくと良いでしょう。そうすれば、管理者アカウントを忘れた場合でも、一般アカウントでログインし、コントロールパネルからパスワードをリセットできます。

両方とも自分のアカウントですが、念のため2つ作りました

一般ユーザーアカウントでもログインできなくなってしまったら…、それでも大丈夫です⚪︎。本体背面のリセットボタンを押せば、最初からやり直せます。

エンタメ系アプリはダウンロード推奨!

アプリセンター内のメディアエンターテインメントタブの4つのアプリはインストールしておきましょう。写真、音楽、シアター(動画視聴)、Jellyfin(自宅NASに保存してる動画を、別のPCやスマホからストリーミングで視聴可能)は、日常的にも使えるアプリです。

アプリセンターには様々なアプリがたくさんあります

外出先からスマホでNASにアクセスできる

スマホとネット回線があれば、外出先からでもNASにアクセスできます。ファイル操作や写真、動画を視聴できます。写真アプリは、iPhoneの写真と同じように閲覧できます。

普通の外付けHDDだと、物理的にパソコンに繋がないとファイルは見れませんが、DXP2800なら、いつでもどこでもアクセス可。まさにNASならでは!とても便利。使い勝手としては、自分専用のクラウドサーバーを持つような感覚。だからクラウドストレージは安いプランで済みますね。

iPhoneの写真アプリと同じように見れる

試しに外出先からスマホでNAS内のmp4動画を見たら、ちゃんと再生できました。また、AIやPSDファイルのプレビュー表示もできたことはちょっと驚き。ちょっとマニアックな話ですが、「.MTS」動画ファイルもUGREENアプリを通してiPhoneで再生できました。MTSファイルはiOSだと再生できないのですが、UGREEN NASアプリすごいですね。エンタメ系アプリは絶対入れておいた方が良いです。

安心のサイバーセキュリティ

UGREEN NASyncシリーズは、世界的なプライバシー基準の認定を受けています。個人データを安全に保ち、リアルタイムスキャンによりウイルスやマルウェアから保護します。*TÜV SÜDからNAS製品として初めて「ETSI EN 303 645認証」を取得。また、アメリカの「TRUSTe認証」を取得。

DXPシリーズのHDD・SSD互換性リスト

HDD互換性リスト(DXPシリーズ)

UGREEN担当者にDXP2800に合う最適なHDDを教えてくださいと聞いたところ、こちらのHDD互換性リストを教えてくれました。東芝、Seagate、ウエスタンデジタルの3社がラインナップされています。参考にしてください。

SSD互換性リスト(DXPシリーズ)

DXP2800はSSDドライブも2スロット付いています。SSDの互換性リストはこちら。SSDはウエスタンデジタルやサムスン、他複数メーカーの製品がラインナップされています。

基本的にはDXP2800はHDDが一つあれば使用できます。筆者が購入したNAS用HDDは、Western DigitalのWD Red Plus 4TB。予算の都合でとりあえず1つだけ購入しましたが、来月もう一つ購入して、RAID構成にしようと考えています。HDD購入時はDXPシリーズと互換性のあるNAS用HDDを購入してください。デスクトップPC本体に取り付ける用のHDDと間違えないようにしましょう。


RAID構成のメリット

RAID構成についても少し書きます。RAIDにすることでデータ書き込みの高速化と、複数のHDDを1つのドライブのように扱えるため、もし一方のHDDが故障した場合でも、データへのアクセスや復旧が可能になるのでおすすめのセットアップです。

解説してるものの、筆者もまだやったことがないので、実際にRAID構成を組み上げたら、またブログを更新します。

RAID構成のデメリット

4TBのHDD x 2つの場合、合計8TBの領域を確保!と思うところですが、RAID構成にすることにより、利用可能な容量は半分の4TBになります。要はRAIDにより同じデータを二重保管することになるため、保存できる容量は4TBということになります。

あなたにとって最適なストレージ容量を考察

1人で利用なら、4TBあれば十分

一般的な日常使いなら(写真・動画の保管)、2TBの容量があれば十分だと思いますが、せっかく家庭用NASを導入するのであれば、4TBあると一層安心。

参考までに、筆者のmac bookは4TB HDD。動画やPhotoshopファイルを多く扱いますが、まだ少し余裕があります。それに加えて、2TBのiCloudも契約しています。今回NASを導入したため、iCloudの容量プランは見直しますが、スマホで撮影した写真や動画の保管が主であれば、一人あたり2TBの領域があれば問題ないと思います。


2人で利用なら、6TBあれば安心

日常のスマホ写真や動画保管であれば、正直、一人あたり2TBあれば十分な気はしますが、余裕を持って一人あたり3TBx2領域を確保したら、より安心です。6TBあれば数十年分の写真・動画を保管できるでしょう。家庭用NASとしてRAID構成にするなら、6TBHDDを2つ買う必要があります。


家族4人で利用なら8TBは確保したい

一人あたり2TBの割り当てで考えると、家族4人分なら8TBは欲しいところ。映画好き、アニメ好きな人がいる場合は、8TBは確実に押さえておきましょう。利用状況によっては10TB以上のHDDも検討ください。


ビジネス利用なら10TB以上

動画編集やデザイン業務など、仕事でも家庭用NASを利用するなら、10TB以上欲しいところ。ただ、HDDも安くなってきたとはいえ、10TBを超えてくるとそれなりの金額に…。動画保管が主な用途なら、10TBでも足りないかもしれません。保存したい動画本数に合わせて、HDD容量も検討しましょう。

10,000,000MB➗400MB(10分動画)=25,000本保管できます


ユーザー追加や共有フォルダを設定しよう

家族や仕事仲間のアクセスを管理

せっかくのNASストレージなので、家族分のアカウントや共有フォルダも作成してみましょう。個別にアクセス制限も設定できます。

新規ユーザーを追加しよう

ユーザーを追加するには、コントロールパネル→ユーザー管理をクリック。

ユーザー名とパスワード、権限範囲は入力必須項目です。ユーザー名とパスワードを付与相手に教えてあげれば、その人もスマホやPCからNASへアクセスできるようになります。

次に、作成した一般ユーザーの共有フォルダのアクセス権限を設定します。ここではテスト用なので、すべてのフォルダへのアクセス権を付与しない状態で進めます。

完了を押すと、TEST-userアカウント(一般ユーザー)が作成されました。ユーザー権限を編集・削除したいときは、画面右側の操作欄の三点リーダーからいつでも編集・削除できます。

注意点として、ユーザーを削除する際はそのユーザーの個人フォルダのデータも削除されてしまうため、気を付けてください。大切なファイルは事前に別の共有フォルダにコピーや移動しておくと良いでしょう。

共有フォルダを作成する

左メニューの共有フォルダを選択し、+をクリック→フォルダ名や容量制限などを入力して作成をクリック。

この時、「ネットワーク」で隠すにチェックを入れておくと、同じネットワーク上にいる他の端末から(家族の端末など)、この共有フォルダを隠すことができます。逆にチェックしない状態は、同じWi-Fiを使っている家族のPCの「ネットワーク」メニューからNASサーバーが表示されます。

次に、作成するフォルダのアクセス制限を設定します。このフォルダは管理者以外には見せたくない設定とし、一般ユーザーへの権限は与えず、「権限のないユーザーには非表示にする」もチェックを入れておきます。

フォルダが作成されました。管理者アカウントでログインしているため、作成したgadgecon.funフォルダはちゃんと表示されています。

管理者アカウントをログアウトし、一般ユーザーアカウントでNASにログインしてみます。

一般ユーザーからは共有フォルダに何も表示されていません。このようにフォルダ毎にアクセスやフォルダの編集権限をコントロールできます。

一般ユーザーから見たら共有フォルダ内は空っぽ

管理者アカウントでログインし権限を設定しなおせば、フォルダ閲覧や管理権限を一般ユーザーにも付与することができます。

共有フォルダ内に家族分のフォルダを作成してみよう

今度は一般ユーザー向けの個人フォルダを作成してみましょう。先程と同様に、左メニューの共有フォルダから、+をクリック。

今度は、「ネットワーク」で隠すチェックを外し、TEST-userフォルダを作成。読み取り専用の権限を付与します。

TEST-user向けの共有フォルダを作成

管理者権限でTEST-userフォルダにアクセスすると、フォルダやファイルをすべてコントロールできるため、ゴミ箱が表示されています。しかし、一般ユーザーは読み取り専用権限のため、ゴミ箱が表示されていません。このように子供が誤ってファイルを削除しないように管理できます

左メニューも管理者と一般ユーザーで見える範囲が異なります

共有フォルダはかなり使えます。家族みんなで利用するフォルダを作ったり、個別にアクセス権限を付与してみましょう。DXP2800を使いこなせば、家族全員分のデータストレージのコストダウンも図れるかもしれません。

DXP2800を導入したらやることリスト

  • NAS利用ユーザーを登録する(家族分など)
  • クラウドストレージのデータをNASに移す
  • サブスクのストレージ料金プランを見直す
  • 翌月のサブスク支払いを見てニッコリする

NASは利用者が多いほど、その人数分のサブスク料金プランも見直せるので恩恵が大きいです。DXPシリーズは家庭用NASなので、家族や仕事仲間と一緒に利用すれば、初期投資額も早くペイできると思います。NASの初期セットアップは、パパさん頑張ってください!

家庭用NAS「UGREEN DXP2800」

データストレージの容量不足の現代人にとって、家庭用NASは救世主的な商品。筆者はDXP2800で、容量不足の悩みから解放されました(まだRAID構成組み上げてないので、途中だけど)。UGREEN DXPシリーズは本体設計が便利で、アプリも充実しているので、NAS初心者でも扱いやすく簡単に使い始めることができました。UGREEN DXP2800は家庭用NASとしておすすめの商品です。

データストレージ容量不足から解放!

クラウドストレージの容量不足
家庭用NASで解決しましょう
UGREEN DXP2800はおすすめ

⚫︎本体の設計とアプリの充実っぷりが一般家庭に導入しやすい。⚫︎HDDは別途購入する必要があります ⚫︎金属製、静音性、デザインとサイズ、総合バランスの良いNAS ⚫︎家庭用NASならUGREEN DXP2800 ⚫︎NAS初心者でもセットアップが簡単


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WRITER: tuna

観葉植物とカメラと釣りが好きな中年サラリーマン。ガジェットやインテリアは、レトロ&ハイテクが融合したデザインのモノが好き。

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