パソコン・周辺機器
2024.08.12
俯瞰+手持ち+マクロ撮影
何でもこなすスゴいWebカメラ
ブランド | BenQ(ベンキュー) |
---|---|
商品名 | BenQ ideaCam S1 Pro |
サイズ | 107 x 83.5 x 57mm |
重量 | 307g |
画面解像度 有効解像度 |
3264×2448(4:3) 800万画素 8MP(3264×2448) / フルHD(1920 × 1080) / HD(1280 × 720) |
フレームレート | 30fps |
フォーカス機能 | オートフォーカス AF/MF切替可 |
画角 | 72.9°(対角) |
焦点距離 | 10cm~無限遠(レンズ先端より) |
内蔵マイク | デジタルシリコンMEMS方式 ノイズキャンセリング機能あり |
照明 | LEDリングライト付き |
レンズF値 | 2.2 |
対応OS | Mac 11, Windows10/11, Chromebook |
対応モニター(厚み) | 10mm~75mm |
ケーブルの長さ | 1.6m |
付属品 | クイックスタートガイド 15倍拡大レンズ ワイヤレスリモコン |
インターフェイス | USB2.0,UVC |
価格帯 | 20,000円台〜 |
CONTENTS
目次
スゴいWebカメラ「BenQ ideaCam S1 Pro」
今回紹介するのは、BenQ ideaCam & EnSpire(専用アプリ)。これがただのwebカメラではなく、さまざまな便利機能を搭載したほぼデジカメ状態のハイパフォーマンスwebカメラなんです。ノイキャン付きの内蔵マイクの音質もなかなかで、動画の実況者やクリエイターにおすすめのwebカメラです。
BenQのideaCamはこんなことができる
● 俯瞰(デスク上の手元の)撮影が可能
● 手持ち撮影が可能
● 15倍ズームレンズでマクロ撮影も可能
● Meetなどでオンライン会議ももちろん可能
● 三脚を付けることも可能
● 自動フォーカス機能付き
● 専用ソフトEnSpireで使い方がさらに広がる
webカメラなのに、ほぼデジカメ並みの機能性
使ってみて最初に思ったことは「コレ、ほぼデジカメじゃん!。」静止画、動画、どちらも撮影可能。デスク周りの撮影ならideaCamでほとんど仕事できちゃいます。今後はもう大きな三脚やカメラは不要かも。BenQ ideaCam S1は、webカメラの域を超えています。もはや一般的なデジカメと同等と言っても過言ではありません。その分、Webカメラの中でも高額なクラス。しかし、その金額に恥じない機能やパフォーマンスが搭載されています。
ideaCamの真骨頂は俯瞰撮影。「手元実演カメラ」と銘打っている通り、カメラの画角を下向きにセット可能。デスク上を映し出すことができます。
約90°の角度調整が可能です
BenQ ideaCamは、こんな人におすすめのwebカメラです。
● デザイナー
● 教育者、セミナー講師
● 精密な手作業を撮影する人、プラモデラーなど
● 解説・実況YouTuber
BenQ ideaCam S1 Proの同梱物
Webカメラなのに、こんなことができるの!?
手元撮影(俯瞰撮影)
一番の特長と言える俯瞰撮影モード。カメラの角度を下に向けれるのでデスク上の書類や設計図、キーボードを真上から撮影できます。デスクを定点撮影で綺麗に撮影できるのは、様々なシーンでけっこう役立ちます。
しかもBenQ ideaCamは場所を取りません。コンパクトに撮影環境が整います。設置も簡単。モニタの上にセットするだけ。開封から1分もかからず、すぐに使えます。俯瞰撮影時のカメラと三脚の面倒な準備やセッティングは、もう不要です。ひょっとしたらこのコンパクトさや手軽さが一番のメリットかもしれません。
開封からカメラのセット、利用開始するまで1分もかからない
俯瞰撮影時の映像はこちら。ご覧の通り雑誌の文字もくっきり表示。付属アプリのEnSpireで最大3.5倍のズームアップが可能。小さな文字もここまでくっきりと表示できます。
専用アプリEnSpireでズームアップ!小さな文字もくっきり
また、EnSpireは画面上に定規を表示させることができるので、物撮り際に実際のサイズ感が伝わります。定規の短い線が10mm、長い線が20mmの表示。下の写真のルアーは全長50mmと60mmサイズです。定規は3種類用意されています。
マーカーで画面上にメモ書きすることもできます。
お気に入りのビカクシダをideaCamで手持ち撮影
通常撮影(ポートレート)
ideaCamはMeetやZoomなどオンライン会議でも利用できます。一般的なノートPCに内蔵されているカメラやマイクよりも、画質と音質は良いと思います。ideaCam内蔵マイクの音声も聞き取りやすかったようで問題ありませんでした。また、カメラの角度を簡単に下向きに変えれるので、同僚にキーボードのショートカットを教えたり、資料のここを見て!という時も便利だと思いました。
手持ち撮影
近距離で物撮りしたいときは手持ち撮影。ケーブルの長さ分(1.6m)、対象物に寄って撮影できます。EnSpireもしくはワイヤレスリモンコンで、x1〜x3.5倍までズームアップ可能。オートフォーカスで自動的にピントを合わせてくれます。
マクロ撮影
付属の15倍拡大レンズを使えば、マクロ撮影も可。まるで顕微鏡! このマクロ撮影がまた面白い。色々なモノを撮りたくなっちゃいます。15倍ズームを使ったマクロ撮影時にはLEDリングライトが役立ちます。このLEDライトは人物撮影や俯瞰撮影だと明るさが足りなくて、正直使えないな〜と思ってたのですが、なるほど、そういうことでしたか! 15倍ズーム撮影時にバッチリ使えます!
15倍拡大レンズはマグネット式で着脱が簡単
LEDリングライトはマクロ撮影で役立つ
ここまでは拡大レンズなしの手持ち撮影。画質はけっこう綺麗。
15倍拡大レンズを装着。ちょっとピントが合いにくい。
15倍拡大レンズで雑誌の小さな文字を表示。ルーペみたいに使える。
15倍拡大レンズ+EnSpireでさらに3.5倍ズーム
カメラと三脚いらず?
ideaCam S1は、画質もなかなか頑張ってます。こちらは手持ち撮影でEnSpireアプリで静止画撮影し、フォトショップで明度のみ補正したもの。なかなか綺麗に撮れてます。デスクに置けるサイズ感のモノなら、もうこのideaCamで済みます。わざわざ一眼カメラや三脚をセッティングする必要はないかも。その労力を考えるとideaCam、めちゃ手軽で便利かも。
手持ちで高級ルアーを撮影。シャッターはEnSpireかリモコン操作で。
三脚いらず?と書きましたが、逆にideaCamにミニ三脚を付けることも可能。ideaCamの台座には、多くのカメラで使われている1/4インチカメラネジ(三脚用の穴)があり、ミニ三脚を取り付けると、あらピッタリ♪ 写真はJOBYのミニ三脚 ゴリラポッド325を取り付けてみた例。
コンパクトデジカメ用のミニ三脚を付けることも可能
カメラを使わない時はレンズカバー
ideaCamはレンズカバー付き。マグネット式で着脱しやすい!カバーの内側(レンズ面)はフェルト生地が貼られていて、レンズを保護。細部まで丁寧に作られています。さすが高級webカメラ。
レンズカバーの内側はフェルト生地。マグネット式で使いやすい。
ideaCamのデメリットは?
カメラの向きを下向きに変えれるけれど、左右には動かせません。左右に動かしたい場合は台座ごと移動するか、手持ち撮影になります。まあ、一般的なwebカメラは上下左右とも固定式が多いので、デメリットというほどではないかもしれません。
また、これだけ色々な撮影ができちゃうと、もはやwebカメラの域を超えてしまっている感があります。それゆえ、気になるのはやはり価格。2024年現在、amazonや楽天では2万円台とwebカメラとしては高額。
しかし、通常のポートレート(人物)撮影以外にも俯瞰撮影や手持ち撮影、ミニ三脚を使った撮影、EnSpireとの連携スキルなどを鑑みると、一般的なデジカメとほぼ同等の撮影&録画能力。見方を変えると、案外納得の価格帯かもしれません。
ideaCam S1 Proのスペック
対応OS
Macは、Mac 11
Windwosは、Windows10/11
ブラウザは、Chrome/Edge
一般的なパソコンにほぼ対応。ただ、付属アプリのEnSpireの便利機能が、ブラウザ版やWindows版の方が連携力が高いようです。EnSpire対応表の一部を抜粋します。macユーザーの対応範囲も早く拡張してほしいですね。Enspireの更新時期は、2025年3月予定のようです。Enspireのアップデートを心待ちにしましょう!
動画記録画素
16:9 | 3264×1836 1920×1080 1280×720 |
---|---|
4:3 | 3264×2448 2592×1944 2048×1536 1600×1200 1024×768 800×600 640×480 |
残念ながら4Kには一歩届いていませんが、最大3264×2448で、一般的なウルトラワイドモニターの解像度(3440×1440)やフルHD(1920×1080)は範囲内です。有効画素数は800万画素(3264×2448=799万画素)。必要十分な対応範囲と言えるでしょう。
焦点距離は10cm〜無限遠
焦点距離は10cm~無限遠(レンズ先端より)で、オートフォーカス機能付き。会議などで自分を写すときは焦点距離を気にする必要はないですが、手持ち撮影で物撮りするときは対象物をレンズから10cm離しましょう。また、15倍拡大レンズを使用するときは対象物に触れるくらいレンズに近づけた方がフォーカスが合いやすいです。
15倍拡大レンズ使用時の撮影は、対象物に押し当てて撮影
内蔵マイクとノイキャン
音質はなかなか良いです。一般的なPC内蔵マイクよりは上質だと思います。カメラの向きで声にフォーカスされる指向性マイクのようになっています。そのおかげか、ノイキャンも優秀です。会議中に雑音が入らないのは安心。
対応モニター(厚み)
ideaCam S1の台座は、モニターの厚み10mm~75mmまで対応してます。筆者はLGのウルトラワイド湾曲モニターを使用していますが、湾曲モニターでも問題なく設置できました。カウンターオモリの部分と台座部の角度を調整して設置するのですが、角度を決めたら写真のつまみを締め込んで設置します。
湾曲モニターにも設置可能
USBケーブルの長さは1.6m
つまり手持ち撮影時には1.6m分の可動域があります。この長さを活かすには、カメラとUSBハブとの接続は近い方が良いでしょう。逆に長過ぎるとデスク上でケーブルがウネウネして邪魔になるし、長過ぎず短過ぎないちょうど良い長さじゃないでしょうか。
カメラ部のボタン
カメラ上部にはフリーズボタンとLEDリングライトのON/OFFボタンがあります。フリーズボタンは手持ち撮影時に使う機能かな? リングライトは15倍拡大レンズでの撮影時に使います。
ワイヤレスリモコン
BenQのideaCamは、S1 PlusとS1 Proの2種類があります。その違いはワイヤレスリモコンの付属有無です。リモコンは6つの機能が備わってます。画面キャプチャ、フォーカス、フォーカス切替(AF/MF)、マイクミュート、フリーズ、それからズームイン/アウトのリングダイヤルが付いています。
リモコン操作と同じことをEnSpireアプリでもできちゃうので、リモコンはなくても問題ないです。あれば多少便利という程度。S1 PlusとS1 Proの価格差は3,000円くらい。フルパッケージで揃えたい人はS1 Proを。あ、MTG中に瞬時にマイクをミュートにしたい時は、リモコン操作が便利でした。
専用ソフトEnSpireと連携してこそ本領発揮
EnSpireで録画できる
EnSpireで動画や静止画の撮影と録画ができます。レクチャー動画やPC操作の説明、デスク上の撮影、自分自身の撮影、手持ちで物撮りなど、ideaCamとEnSpireがあれば大概のことができちゃいます。また、EnSpire越しで見る映像はなかなか綺麗です。
ポートレート撮影で自分を撮影するときの注意点ですが、MeetやZoomのように背景をぼかす機能はないようでした。ポートレート撮影時は、部屋の掃除をしてから録画した方がいいかも? macだからできなかったのかな? EnSpireで背景ぼかしの設定方法が分かる人がいたら教えてください。
EnSpireは画質が綺麗?
同一環境(macでChromeを利用)で確認しましたが、やっぱりMeetやZoomの映像よりも、若干ですがEnSpire(ブラウザ版も)越しで見る映像の方が綺麗です。写真は左がMeet、右がEnSpireの映像です。どちらも補正なしでmacのChromeで表示した結果です。
コントラストと彩度、ホワイトバランスに差を感じます。EnSpire側でほど良く補正してくれてるのかも知れませんね。ポートレート(人物)撮影時は、やっぱり綺麗で明るい表情で映りたいので、ideaCam & EnSpireで録画した方が良さそう。
ideaCamとEnSpireは使い方次第
ideaCamは使い方次第で撮影の幅は広がるし、EnSpireアプリは今後もまだまだ進化していくと思います。筆者もまだ使いこなせていない状況。「こんな使い方があったんだ!」とか、「こんな撮影も面白いかも!」と、アイデアも広がりそうなので楽しみです。また新しい発見があったら、ブログを追加更新します!
まとめ
webカメラの域を超えている
超機能的なカメラ「ideaCam」
●クリエイターにおすすめのwebカメラ ●どんな撮影もデスク上でこなしちゃう ●省スペースで設置できる ●なにげに使えるEnSpireアプリとの連携スキル ●webカメラにしては高額だけれどもデスクトップ上のデジカメと考えると納得の価格帯 ●カラーはmacのスペースグレーに近くインテリア性も損なわなず、高級感がある
ideaCamとEnSpireの活用法はBenQのサイトでも紹介されています。下記リンクも参考にしてください。
BenQのideaCam 公式ページはこちら
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WRITER: tuna
観葉植物とカメラと釣りが好きな中年サラリーマン。ガジェットやインテリアは、レトロ&ハイテクが融合したデザインのモノが好き。
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