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釣り・アウトドア

2023.06.15

グランデージ アトラスをインプレ!
TORAYCA®T1100G ハリと粘りのブランク

ブランド APIA(アピア)
商品名 グランデージ アトラス(GRANDAGE ATLAS)
型番 ブルーランナー100MH(BLUE RUNNER 100MH)
全長ft(m) 10’0ft(3.05m)
仕舞寸法(cm) 156.8cm
自重(g) 265g
適合ライン(PE) #1.5〜3
適合ルアー(g) プラグ MAX60g / ジグ MAX70g
同梱物 ロッド本体、ロッドカバー、取扱説明書、保証書
価格帯 40,000円台

CONTENTS

目次

グランデージ アトラスについて

  • 強くて軽快に扱えるロックショアロッド
  • シーバスからヒラマサ・ブリ、GTまで幅広いラインアップ
  • ナノアロイ®&TORAYCA®T1100Gを纏ったブランク
  • NANO JOINT、シールドテックなどの技術特性
  • グランデージ アトラスはショアジギ中級者におすすめの万能ロッド

2021年秋冬。ナノアロイ®&TORAYCA®T1100Gカーボンのブランクを纏い進化したグランデージ アトラス。とにかく軽量でキャスティング時のブレの収束が早く、竿を曲げる時はしっかり粘るロッドです。ハリは中弾性〜高弾性で反発力があり、キャスティングの飛距離アップにも期待出来ます。

グランデージ アトラスの使用感としては、クセがなく軽量で扱いやすい万能ロッドという印象。磯や堤防でショアジギングにチャレンジしてみたいという初心者から中級者におすすめのシリーズです。グランデージ アトラスは振り抜き感が良く、腕力がない人でもロッドの反発力でルアーを遠くまで飛ばしてくれます。ロッドの長さは長すぎず短すぎない10ft前後で操作感は上々です。釣り場やターゲットに合わせて硬さや長さを選べるラインアップです。

今回は私が購入した100MHを参考にグランデージ アトラス シリーズを紹介します。

グランデージ アトラスの特長

ナノアロイ®とTORAYCA®T1100Gカーボン

進化したグランデージの一番の変化はブランク素材です。ナノアロイやT1100Gについて簡単に書くと、ナノアロイはカーボン繊維をまとめる強力な接着剤のような役割で、T1100Gは次世代航空宇宙技術として開発された高強度の炭素繊維です。これらの素材を纏ったロッドは中弾性〜高弾性で感度が良く、曲げたい時はしっかり曲がって魚を引き寄せ、めちゃ軽量で強靭!というのが特長です。

高強度素材が搭載されたロッドは、シマノでいえば「スパイラルXコア」と表記され、ダイワはHVFやZ−SVFなどの表記がされています。(スパイラルXコアはM40Xのようです)ナノアロイやT1100G、M40Xが搭載されたロッドは、下の写真のようなタグが付いているので判別の目安に。写真はオリムピック社のカラマレッティやシマノのワールドシャウラを購入した時に付いていたタグです。

中弾性〜高弾性ロッドがおすすめの理由と懸念点

弾性が高いロッドは反発力があるため、軽い力でルアーがぶっ飛んでくれます。また、魚とのファイト中は反発力で自然と魚を浮かせてくれます。腕力や体力に自信のない人ほど、TORAYCA®T1100GやM40Xといった素材が搭載されたロッドの恩恵を感じることが出来ると思います。

一方で、釣り初心者の方には懸念点もあります。初心者は柔らかい竿(低弾性)がおすすめとよく言われています。その理由は特に意識せずとも竿が勝手に曲がってくれるのでキャスティングしやすいからです。逆に高弾性ロッドは軽いルアーは重みを感じ難かったり、重いルアーだと竿が折れるかもと心配しがちで、つい及腰になってキャスティング失敗なんてこともあります。中弾性〜高弾性ロッドの扱いは慣れやコツが必要です。もう一つの懸念点は価格が高いことです。これは素材や技術特性によるものなので仕方がありません。どんなモノもコストと性能は比例するものです。

グランデージ アトラスの技術特性

NANO JOINT

1ピースロッドに限りなく近づくための新技術ということで、ベンディングカーブ(竿の曲がり方)は1ピースに近いようです。2ピースロッドの弱点でもある継部の突っ張りを解消する技術特性です。

シールドテック

ブランクを外傷から守るための技術です。薄く、擦れに強い特殊テープがロッド全長に巻き上げられています。釣りのプロや上級者ってどんなシチュエーションでも道具の扱い方が上手で丁寧ですが、初心者は扱いが不慣れなため、すぐに道具を壊したり傷つたりします。だから、こういった耐久性能って実は初心者ほど有難い技術特性なんですよね。

リールナットはアップロック式でダブルロック構造

長時間、ルアーキャスティングやジギングをしているとリールを固定するナットが緩んでくることがあります。その緩みを防ぐための機構がダブルロックシステムです。ショアジギングロッドの中にはダブルロック式ではない機種もあるので、ショアジギロッドの購入を検討している方はダブルロック機構の有無は重要な判断指標になると思います。

竿尻キャップは太め

太めのキャップが装着されており、ファイト中は竿尻を体にフィットさせやすそう。富士工業製の外径37.5mmのソフトバットキャップと並べてみたら同じくらいでした。しかし私が所有しているロッドスタンドはライトゲーム用のものばかりだったので、グランデージ アトラスは収まりませんでした。結局、ダイワのクーラーに付けていたCPキーパーロングをCPキーパーマルチに換装して解決しましたが、クーラーのネジ穴が増えてしまった…。何種類かのロッドスタンドで収納を試してみました。

品名 ダイワ
CPキーパーロング
ダイワ
CPキーパーマルチ
ダイワ
VS ロッドスタンド(A)
メイホウ
BM-250 Light
シマノ
ロッドレスト サイド用
内径Φ Φ33mm
まで
Φ45mm
まで
Φ30mm
まで
Φ35mm
まで
Φ40mm
まで
適合結果 NG OK NG NG OK

収納がピッタリだったのは、シマノのロッドレスト サイド用 RS-C12P。このロッドレストはクーラーボックスに穴を開けずに取り付けられるので機能的です。グランデージ アトラスでロッドスタンドを使用する場合は、直径40mm以上の穴径はあった方が安心だと思います。


Fuji ステンレスフレームSiC-S

安心と信頼のFuji製ガイドシステム。チタン素材じゃなかったのは少し残念ですが、グランデージシリーズはこの価格帯でこのクオリティ!というコスパが特長のシリーズでもありますし、ステンレスフレームでもこの価格帯、この軽さなら十分です。チタンだと価格が更に上がっちゃいますからね。

グリップ溝

グリップは滑り難いように溝のある加工が施されています。細かい配慮ですが、こういったデザインは有難いですよね。実際にグリップ力は増している気がします。

グランデージ アトラスのラインアップ

グランデージ アトラスはBLACKFINシリーズ、BLUE RUNNERシリーズ、そしてC-SAFARIシリーズの3シリーズがあります。グランデージ アトラスを支える主軸素材 TORAYCA®第三世代カーボンの「T1100G(中弾性)」は全機種に搭載し、「M40X(高弾性)」はブラックフィンシリーズに搭載されています。

BLACKFIN Series
磯のヒラスズキや中型青物を狙うシリーズ

品名 全長ft
(cm)
仕舞寸法
(cm)
継数
(本)
自重
(g)
適合ルアー(g) 適合ライン(PE) 本体価格
(税別)
BLACKFIN 102HH 10’2
(3.099)
159.4 2/印籠継 270 15-70
Plug:MAX 60
#1.5-3 45,000円
BLACKFIN 109H 10’9
(3.276)
168.3 2/印籠継 275* 13 -60
Plug:MAX50g
#1.2 -2.5 46,000円

BLUE RUNNER Series
磯や堤防などあらゆるシーンで青物を狙うシリーズ

品名 全長ft
(cm)
仕舞寸法
(cm)
継数
(本)
自重
(g)
適合ルアー(g) 適合ライン(PE) 本体価格
(税別)
BLUE RUNNER 98M 9’8
(2.95)
151.8 2/印籠継 251 Plug:MAX50g
Jig:MAX60g
#1-3 41,500円
BLUE RUNNER 100MH 10’0
(3.05)
156.8 2/印籠継 265 Plug:MAX 60
Jig:MAX 70
#1.5-3 43,500円
BLUE RUNNER 100H 10’0
(3.05)
156.8 2/印籠継 315 Plug:MAX80g
Jig:MAX100g
#2-4 45,000円
BLUE RUNNER 100HH 10’0
(3.05)
156.8 2/並継 340 Plug:MAX 100
Jig:MAX 120
#3-6 49,500円
BLUE RUNNER 106HH/PS 10’6
(3.20)
164.5 2/並継 375 Plug:MAX 100
Jig:MAX 120
#3-6 51,500円
BLUE RUNNER 105HHH/PS 10’5
(3.175)
163.2 2/並継 405 Plug:MAX 120
Jig:MAX 140
#3-6 56,000円

C-SAFARI Series
狙いは巨大魚!GT、マグロへの挑戦シリーズ

品名 全長ft
(cm)
仕舞寸法
(cm)
継数
(本)
自重
(g)
適合ルアー(g) 適合ライン(PE) 本体価格
(税別)
C-SAFARI 103GT 10’3
(3.124)
122.3 2/並継 460* Plug:MAX150g
Jig:MAX180g
#5-8 56,000円

*印の製品自重はプロトタイプのため変更になる可能性があるモデルです。

ブルーランナー 100MHの使用感

まだ数回しか使用していませんが、BLUE RUNNER 100MHは、40g前後のルアーが中心のライトショアジギングにおすすめのロッドです。適合ルアーもPlug:MAX 60g/Jig:MAX 70gと比較的軽めで、初心者でも疲れにくく扱いやすい番手だと思います。60g前後のルアーを使う場合は1ランク上の100H、80g前後なら100HHをおすすめします。重くなるにつれ、体力も必要になってきます。

私は沖一文字や磯からの青物狙いのライトショアジギングや、ロックフィッシュ狙い兼用を考え、100MHを選びました。

ゼナック使いの先輩にも試投してもらいました。グランデージ アトラスは全体的にシャキッとしていて、キャスティング時の曲げ具合も良く、ロッドの軽量さが印象的という感想。今回試投したグランデージ アトラス100MHと、普段使っているアキュラやソニオとは番手や性質が異なるので比較は出来ないけど、振り抜けの良さはRGガイドのアキュラやソニオと遜色ない心地良さと言っていました。

シャープな振り抜け感

キャスティングすると、まず驚くのが振り抜けの良さ。とてもシャープで操作性も高いです。なんだかキャスティングが上手になったような錯覚を覚えます。

スーパー軽い

グランデージアトラスはとても軽量なんですよ。手持ちの初心者用サーフロッドと比較すると驚異の軽さです。軽さは扱いやすさに直結します。ロッドの長さが100ftで265gの自重は驚きの軽さです。

デザインは普通

グランデージ アトラスは、白とか青とか余計な配色はせずに、ブラック&シルバーの無骨なデザイン。個人的にはリールシートのナット部のシルバーが少し安っぽく感じるので、もう少し落ち着いたシルバーかブラックの塗装が欲しかったな、と思いました。全体的なデザインは至って普通のロッドという印象です。

ロッドカバー付き

ロッドカバー(竿袋)が同梱されています。これがなかなか良くて、ネオプレン素材のような生地で厚さも十分にありクッション性も高いです。ロッドを外傷からしっかり守ってくれそう。個人的にはかなりお気に入りです。

ブランクが素晴らしい

私はワールドシャウラやカラマレッティと出会い、T1100GやM40Xという素材を知り、グランデージ アトラスも購入した訳ですが、やっぱりTORAYCA®第三世代カーボンの軽さと強靭さは素晴らしいです。それにアピアの技術特性で組み上げたグランデージ アトラスはキャスティングがしやすいだけでなく、中弾性の反発力としなやかさで、海の潮流や波の動きを柔軟に捉え、ルアーも操作しやすいです。

少し話が逸れますがアピア製品といえば、このスパイラルコードもおすすめです。地味なアイテムですが、私はライフジャケットに付けてプライヤーの落下防止で使ってます。強度や耐久性もあり、磯場で重宝しています。

まとめ

中弾性のハリとしなやかさ、強靭さを備えた
グランデージ アトラスはショアジギング万能ロッド

●ショアジギング初心者も扱いやすい ●良い素材を使っているのでお値段は中級者向け ●シャープな振り抜き感 ●軽くて軽快に扱えるロックショアロッド ●ロッドカバー(竿袋)がいい。クッション性が高い。

追記

2023年7月にようやく再予約開始されたみたいですね。グランデージ アトラス ブルーランナーの100HHやMHあたりは人気番手だと思うので、公式サイトから予約しておいた方が良いかも。

と思ったら、公式ではすでに品切れの表示でした…。Amazonや楽天はまだ在庫があるようでした!またすぐ在庫切れになりそうなので、早めの購入判断を。




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WRITER: tuna

観葉植物とカメラと釣りが好きな中年サラリーマン。ガジェットやインテリアは、レトロ&ハイテクが融合したデザインのモノが好き。

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