
文具・カメラ用品
2021.12.27
おすすめの人気三脚
マンフロット 190go!インプレ
055や190シリーズとも比較


ブランド | Manfrotto(マンフロット) |
---|---|
商品名 | 190go! M-lock カーボンファイバー三脚4段 MT190GOC4 |
伸高 | 伸高:123 cm/全伸高:147 cm(センターポール使用時) |
最低高 | 8 cm |
格納高 | 45 cm |
重量 | 1.35 kg |
最大耐荷重 | 7 kg |
ラインアップ | アルミ4段/カーボン4段 |
同梱物 | なし |
価格帯 | アルミ:20,000円台〜30,000円台 カーボン:40,000円台〜50,000円台 |
CONTENTS
目次
190go!はこんな人におすすめ
マンフロット190go!は軽量コンパクトな三脚。最大の特徴はMロックシステム。グリップをひと捻りするだけで三脚をスピーディーに伸ばせ、撮影のセッティングの時間短縮に貢献します。旅行や移動の多い撮影におすすめの三脚です。
- 旅行で三脚を使いたい人
- 画角をこまめに変えて撮影したい人
- 三脚をコンパクトに収納したい人
- 頑丈でしっかりした三脚が欲しい人
- ローアングルや俯瞰撮影もしたい人
Manfrotto(マンフロット) 190go!のインプレとして、軽量コンパクトさと頑丈さや耐久性も兼ねたバランスの良いオールマイティな三脚といった印象です。一般的に安い三脚はフニャフニャしがちで風やカメラの重さで揺れてたり曲がったりすることがあります。190go!は堅牢さと安定感もあるので、野外撮影にも強いです。
筆者は沖磯釣りの撮影という過酷な環境で190goを使ってますが、風や波しぶきにもしっかり耐えてます。三脚の下半分が波にさらされたこともありますが、故障もなく使えてます。釣行後はもちろん水洗いや三脚をバラしてメンテナンスしています。190goの堅牢さには信頼感があります。

持ち運びの携帯性やバッグからのスムーズな出し入れを想定した設計は、商品名の「190go!」というネーミングにも表れています。室内から野外撮影まで幅広いシーンで使えるオールマイティーな三脚です。この記事では「マンフロット190go!カーボン4段」をインプレします。カメラ初心者の本格的な入門機としてもおすすめの三脚です。
190go!の基本スペック
まずはスペックから見るマンフロット190go!のインプレです。
伸高・全伸高・最低高
最大伸高は123cmで、センターポールも伸ばすと全伸高147cmになります。伸高123cmの三脚の上に高さ15cmの雲台、さらにカメラを乗せると大体140〜150cmくらいになります。身長170cmの筆者は、ちょうど目線の高さの範囲でカメラモニタを見ることができます。脚を4段伸ばしている時にセンターポールを最大まで伸ばすと、若干見上げる姿勢になりました。センターポールの可動域は0〜24cm分あります。

最低高は8cmで、ローアングル撮影も可能です。ペットやラジコンカーなど低い位置で撮影すると臨場感が出る被写体の撮影向きです。3本の脚を全部広げる作業が面倒くさいので、ローアングルのセッティングは筆者はあまり使ってないです。

格納高・重量・耐荷重
収納時の格納高は45cmで、重量は1.35kg、最大耐荷重は7kgです。持ち運びを想定したコンセプトの軽量設計は、旅行先での撮影や屋外撮影に貢献します。ピークデザインのエブリデイバックパック30Lにもバッグの形を崩さずに収納出来ました。
Mロックシステムのおかげで、三脚に突起物がないので収納はしやすいです。バッグ収納時に三脚の引っ掛かりがないのは、スムーズに出し入れできて楽だと思いました。

三脚の開脚角度は4段階
開脚角度コーナーガンバは、25°/46°/66°/88°/の4段階です。開脚調整は脚の根元部分のパーツを下に引き下げながら任意の角度に広げるのですが、若干固めで力がいるので慣れが必要です。任意の角度に留めるときはカチっと音が鳴るのが良いですね。しっかり固定された感じがあります。


雲台アタッチメントは3/8オスネジ
雲台を取り付けるアタッチメント部のネジは3/8オスネジです。アタッチメントの土台も広くネジも太いので、しっかり支えてくれる頼もしさを感じます。

190go!カーボンモデルの素材や質感
カーボンファイバー独特の柄が、そのままデザインとして仕上がっています。釣竿に例えると、シマノ製ロッドのスパイラルXのようなネジネジ巻きのデザインが施されています。190go!もスパイラルX搭載かもしれません笑 捻れや潰れに強い設計なんだと思います。
マンフロットのカタログを見ると、190go!カーボンモデルの金属部分はマグネシウムが使われているようで(全部?)、一方でアルミモデルはマグネシウムは使われていないようでした。釣りのリールで例えると、マグネシウムは上位モデルやフラッグシップリールにも使われている軽量・頑丈・高級素材なんです。190goはカメラ初心者にもおすすめの三脚と書きましたが、素材的には随分と贅沢な三脚です。
カーボンにマグネシウム、そんな高級素材が190go!カーボンモデルにも採用されていることを知り、アルミモデルとの価格差にも納得せざるを得ませんでした。お値段相応の高級素材が使われてます。
デザイン面で不満を一つあげると「Manfrotto 190go!」のロゴが目立ち過ぎるのが嫌です。もう少し小さくするか色を抑えて欲しいと感じました。ロゴの主張が強すぎます。ステッカーを剥がせば済むことですが。

190go!で出来る撮影は?
俯瞰撮影「90°センターポール」機構
俯瞰撮影とは被写体を見おろした角度(要は真上など)から撮影することです。190go!の場合、センターポールを一番上まで引き上げて、お尻の赤いボタンを押すとセンターポールが三脚の天井を突き抜けて、水平に倒すことが出来ます。センターポールは360°の水平回転が可能です。
俯瞰撮影はモノを真上から撮影できるので、ブツ撮りや手元の定点撮影に向いています。商品撮影をするブロガーやYouTuber、手元操作を撮影するゲーマー向きの撮影スタイルです。


190go!には三脚フックが付いているので、俯瞰撮影時の重量バランスの調整や強風時の野外撮影で役立ちます。オモリ替わりの荷物を引っ掛ければ、三脚が倒れるリスクも軽減し安定性もUPします。

センターポールを元の位置に戻すには、下の写真の赤いパーツの突起と、三脚天井部のヘコんでいる箇所をハメ合わせることで収納出来ます。

ローアングル撮影
最低高は8cmです。使用する雲台にもよりますが、地面スレスレで撮影も出来ます。ローアングルのセッティングは手間が掛かるので、筆者はカメラを地面に直置きして撮影してます。その方が早いし楽なので。とはいえ、何か本格的な撮影したい時にローアングルセッティングも出来るのはそれに越したことはないですね。使い手や利用シーンを選ぶセッティングかもしれません。

190goの最大の特徴!ツイストロック式「Mロック」
「Mロック」は1度のアクションで三脚を素早く引き延ばせるシステムです。レバー式の三脚のように突起部品がないからバッグ収納時もスムーズに出し入れしやすいこともメリットです。
Mロックを正直にインプレすると、レバー式の三脚と比べ、マンフロット190go!はグリップをひと捻りすれば三脚を素早く伸ばせるので撮影セッティング時間は短縮されると感じました。収納面もMロックは使い勝手が良いです。レバー式のように突起物がないので、バッグ内で変に引っ掛かりもないです。
マンフロット190goはアクティブな撮影シーンで活躍する三脚です。カメラや三脚を出し入れする頻度が多いシチュエーションや、高さや画角をこまめに変更したい撮影など、190goは旅行や野外撮影におすすめの三脚です。風の影響やじっくりとセッティングできる室内撮影では、正直通常のレバー式の三脚でも良いかもしれません。190goはやっぱり外へ持ち出して使って欲しい三脚ですね。もちろん室内撮影でも十分に活躍できます(基本スペックは高いので)。

アクセサリー接続用の「イージーリンク」
190go!はイージーリンクという様々なアクセサリーを装着出来る機構が備わっています。イージーリンクは3/8メスネジで、そこにフリクションアームを取り付けることで、照明やリクレクターを装着出来ます。
筆者は使ったことがないですが、撮影にこだわっていくとそのうちお世話になる機構だと思います。


055/190/190go!各シリーズの比較
マンフロットの三脚を購入検討する際に、055/190/190go!シリーズで迷われる方も少なくないと思います。筆者もそうでした。参考までに基本的なスペックを表にまとめました。190goシリーズのみアルミとカーボンの素材違いで伸高に差があるようです。他シリーズの伸高は統一されています。俯瞰撮影用の90°センターポール機構とイージーリンクは全てのモデルに備わっています。
シリーズ | 種類 | 伸高 | 全伸高 | 最低高* | 格納高 | 重量 | 耐荷重 | 脚怪* |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
190go! | アルミ4段 | 127cm | 152cm | 9cm | 45cm | 1.66kg | 7kg | 26mm |
カーボン4段 | 123cm | 147cm | 8cm | 45cm | 1.35kg | 7kg | 25.3mm | |
190 | アルミ4段 | 135cm | 160cm | 8cm | 49cm | 2.1kg | 7kg | 26mm |
カーボン4段 | 135cm | 160cm | 8cm | 52.5cm | 1.65kg | 7kg | 24.8mm | |
アルミ3段 | 135cm | 160cm | 9cm | 59cm | 2kg | 7kg | 26mm | |
カーボン3段 | 135cm | 160cm | 9cm | 61cm | 1.6kg | 7kg | 24.8mm | |
055 | アルミ3段 | 140cm | 170cm | 9cm | 61cm | 2.5kg | 9kg | 30mm |
カーボン4段 | 140cm | 170cm | 9cm | 54cm | 2.1kg | 9kg | 29.2mm | |
カーボン3段 | 140cm | 170cm | 9cm | 63cm | 2kg | 9kg | 29.2mm |
*脚径は3段、4段どちらも最大径で記載してます。最低高はセンターポール使用時です。
055シリーズ|ハード環境での撮影向き
3種の中で一番太く大きいストロングな三脚です。大型で重たい機材を乗せる必要がある人、強風や過酷な地形などシビアな撮影に臨む人向けの三脚だと思います。
190シリーズ|種類が多く選べるモデル
055シリーズを一回りコンパクトにした三脚で、バランス的には055と190go!の中間的な存在です。3種の中では一番バリエーション(3段/4段/アルミ/カーボン)が多様なシリーズです。

190go!シリーズ|素早く撮影のセッティングができるモデル
3種の中で最も軽量コンパクトな三脚。野外撮影や高さや画角のセッティングをこまめに変える撮影向きの三脚。Mロックシステムで三脚を素早く伸ばせて収納もスムーズ。スマートさと軽量化を実現したアクティブな撮影向きの三脚。

筆者は室内・野外両方で使いたいため、マンフロット190go!を選びました。撮影場所を選ばないという点で、マンフロット190goはオールマイティーな三脚といえます。野外撮影も考えると軽さと収納高、堅牢性とセッティングの素早さは、撮影の体力に直結します。
三脚を選ぶ判断基準として、収納と携帯性を重視するなら190go!4段タイプがおすすめ(収納高がコンパクト)。剛性重視なら055シリーズ。利用シーンごとに使い分けたい、複数台持ちなら190シリーズ。用途や好みによって三脚選びは悩ましいですよね。
マンフロット雲台との組み合わせ

マンフロットXPROギア雲台とXPROフルードビデオ雲台を取り付けてみました。どちらの雲台も3/8メスネジ穴なので、ネジ変換アダプタ不要でドッキング可能です。サイズもピッタリで、バランス、安定性もしっかり取れています。さすが純正品、相性バッチリです。

190go!のメンテナンス

マンフロット190go!のMロックシステムはシンプルな構造のため、素人でもメンテナンスしやすいです。Mロックを全開放するとロックリングを外せます。ネジ部分を洗浄したり、グリスを塗ってメンテナンスします。筆者はは海の撮影もするため塩ガミやビーチの砂詰まりが心配。野外撮影後は定期的にメンテナンスしています。
Mロックはメンテナンスしやすいです。野外撮影が多い人はレバー式よりもMロックの190goが断然おすすめです。海の撮影後に三脚をしばらく放っておいたら数日後には潮による固着がみられました。伸縮し難くなったので190goをバラして三脚用グリースを使いメンテナンスしました。このグリースは他社製ですが、マンフロット公式サイトのFAQページでもおすすめされていた三脚用グリースです。メンテ後はサラサラスルスルに改善。あまりベタつかずサラサラ系で効果ありでした。おすすめの三脚用グリースです。
まとめ
野外撮影と室内撮影
どちらも利用する人は
マンフロット190go!がおすすめ
●190go!はアクティブな撮影に向いている ●軽量・コンパクトで持ち運びやすい ●俯瞰・ローアングル撮影可 ●基本性能がしっかりしている ●マンフロットのカーボンは剛性が高い ●190go!のアルミモデルも実はとんでもない軽量化を実現している(190シリーズ最軽量のカーボン3段と比較しても重量差は0.06kgしかない) ●マンフロット190go!はメンテナンスも楽(素人でも簡単) ●マンフロット190go!はメンテナンスも楽(素人でも簡単) ●ジッツオ(GITZO) の三脚用グリースも持っておくと良いでしょう


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WRITER: tuna
観葉植物とカメラと釣りが好きな中年サラリーマン。ガジェットやインテリアは、レトロ&ハイテクが融合したデザインのモノが好き。
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