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釣り・アウトドア

2024.09.10

24ルビアスをインプレ
軽さ・操作性・質感・価格
バランスの優れたコスパ最強リール

ブランド DAIWA(ダイワ)
商品名 LUVIAS LT2000S-H
年式 2024年8月発売
重量 145g
巻取り長さ 76cm
最大ドラグ力 5kg
標準巻糸量 ナイロン(lb-m):3号150m

PE(号ーm):0.4号200m
ギア比 5.8
ハンドルアーム長 45mm
ベアリング(ボール/ローラー) 9/1
同梱物 ダイワのいつものリール袋、調整ワッシャー4枚、説明書
価格帯(実売価格) 30,000円台〜

CONTENTS

目次

またダイワリールを買ってしまった

ダイワ 24ルビアス
が出た!

「LUVIAS誕生から20年目の6代目LUVIAS誕生。」ということで、2024年8月、DAIWA(ダイワ)スピニングリールの夏の新商品、24ルビアスが出ました。早速24ルビアスをインプレ。

これまで渓流釣りで使っていたカルディアFC LT2000S-Hを自分の不注意で踏みつけ壊した筆者。もっと頑丈なリールを買おう。やっぱりシマノだ、ストラディックがいい!と思い釣り具屋へ。新商品コーナーには24ヴァンフォードと、24ルビアスがありました。

価格的にもヴァンフォードいいじゃん!と思ったのですが、2000番台の発売は9月。現時点で3000番台しか発売されていないため、24ヴァンフォードは断念(だって今すぐ欲しい)。

隣に置いてあった24ルビアスにも触れてみた。良い。奥の棚にあるストラディックとも巻き比べたり、見た目を比較した。ふと気がついたら24ルビアスを手にレジに並んでいました。

シマノのストラディック目当てで釣具屋へ行ったのに、またまたダイワリールを買ってしまった。後悔はない。だって24ルビアス、すごく良い。めちゃ軽いし、インプレも楽しい。

一目惚れして衝動買い

24ルビアスのスペック

24LUVIAS LT2000S-Hの技術特性

  • AIRDRIVE DESIGN
  • MONOCOQUE BODY
  • MAGSEALED
  • ZAION
  • TOUGH DIGIGEAR
  • ATD TYPE-L
  • LC-ABS(ロングキャストABS)

AIRDRIVE DESIGN

24ルビアスの目玉は、エアドライブデザイン搭載。22イグジストから導入されたダイワの設計思想。AIRDRIVE DESIGNは、4つのテクノロジーで構成。エアドライブデザイン搭載機能はこちら。

①AIRDRIVE ROTOR

球体から削り出したようなローター形状。未来的な見た目でカッコいい。大幅な軽量化も実現。素材はZAIONで剛性もある。軽くて頑丈なリール。24ルビアスはハンドルがピタッと止まる。操作性に繊細さを感じます

②AIRDRIVE BAIL

ダイワのベールが遂にアップデート。中空パイプ構造を小経化。ベールの角度も傾斜セッティング。そしてベールの開閉が「カチッ」と音が出る仕様に。これを待ち望んでいた人は多いはず。しかし「カチッ」となったものの、シマノリールの「バチコン感」と比べると正直まだ弱々しさを感じます。ただ音が出るようになっただけじゃないの、と訝しむ気持ちも。

さらに欲を言えば、シマノリールのようにベールの傾斜をもっと角度つけて欲しかった。一方で、これまでのダイワリールの「スコッ」と閉じるベールを懐かしむ人も出てきそう。

③AIRDRIVE SPOOL

スプールも若干丸みを帯びたデザイン。スプールとローターの隙間は限りなく狭い。無駄な肉を削ぎ落とした攻めの設計。スプール内部も肉抜きされ徹底的に軽量化。この軽量化は操作性と感度に貢献。


④AIRDRIVE SHAFT

「メインシャフトとピニオンを非接触構造とし、摩擦抵抗をゼロにするリニアシャフトを…」と公式には書いてあります。要するにノイズの少ない滑らかな巻き心地と、トルクフルなパワーを両立したのがエアドライブシャフト

24ルビアスLT2000S-Hはアルミ製シャフト、PC LT3000より上の番手はSUS製シャフトを採用。番手によってメインシャフトの素材に違いがあります。大きなリールほどパワーファイトが求められるため、軽さよりも頑丈さを重視した適材適所の設計。





AIRDRIVE DESIGN × MQ


ダイワのスピニングリールはMQ(モノコックボディ)が登場してから一変。さらに今度はAIRDRIVE DESIGNが融合。スピニングリールのデザインを進化させました。この設計思想は、Red Dot Design Award 2023を受賞しています。近年のダイワのスピニングリールには、釣り具の未来を感じます。デザインもカッコいい。(元シマノ信者だった者からすると、シマノもあっと驚くようなリールを開発してほしいです)

丸みがかった形状でカッコいい

MONOCOQUE BODYやMAGSEALEDなど他の技術特性については、過去記事でも書いているため端折ります。21ルビアスエアリティのインプレを参照ください。


24ルビアスと他機種を比較

壊れてしまった21カルディアとの比較。

比較項目

24ルビアス

LT2000S-H

21カルディア

FC LT2000S-H

AIRDRIVE DESIGN ✔️
AIRDRIVE ROTOR ✔️
AIRDRIVE BAIL ✔️
AIRDRIVE SPOOL ✔️
AIRDRIVE SHAFT ✔️
AIRROTOR ✔️
MONOCOQUE BODY ✔️ ✔️
MAGSEALED ✔️ ✔️
ボディ・
ローター材質
ZAION ZAION V
スプール材質 薄肉アルミ 薄肉アルミ
ギア TOUGH DIGIGEAR

超々ジュラルミン製MC(マシンカット)
TOUGH DIGIGEAR
ドラグシステム ATD TYPE-L

※LT2000S-P~LT4000-XHが対象。
ATD
LC-ABS
(ロングキャストABS)
✔️ ✔️
ストッパーレス
ボディ
✔️ ✔️
パーフェクト
ラインストッパー
✔️ ✔️
メインシャフト アルミ製メインシャフト

※LT2000S-PからLT3000-H
調べたけど分からない
BB搭載箇所* 9BB搭載
(Wハンドルモデルは10BB)
・ピニオン部2BB(SUS)
・ドライブギア部2BB(SUS)
・ラインローラー部2BB(CRBB)
・ハンドルノブ部1BB(SUS)
 (ダブルハンドルモデルは2BB)
・メインシャフト部1BB(CRBB)
・オシレートギア部1BB(CRBB)
6BB搭載
・ピニオン部2BB(SUS)
・ドライブギア部2BB(SUS)
・ラインローラー部1BB(CRBB)
・オシレートギア部1BB(SUS)
標準自重 145g 175g

*LT2000S-P~LT2500S-XHまでの5アイテム

AIRDRIVE DESIGNの差が大きいです。使用感もかなり差が出ます。ギアは同じタフデジギアでも、24ルビアスはマシンカットのタフデジギア。21エアリティの時にも感じたけれど、マシンカットの有無は巻き心地に大きな差が生じます

ボディ&ローターの強度にも21カルディアとの差があります。21カルディアはZAION V、24ルビアスはZAION

個人的な印象ですが、上から強度順に並べてみます。

  • アルミ(マグネシウムより強いが重い)
  • マグネシウム(軽く強く金額が高い)
  • ZAION(軽くて強い)
  • ZAION V=CI4+(同等と思ってる)
  • DS5(バリュープライスのリール素材)


24ルビアスは「ZAION」なので、軽くて剛性もあります。そこにAIRDRIVE DESIGNを搭載してきたのですから、みんな大満足のリール。売れ行きも好調でしょう。近年のダイワリールの進化はスゴい。

良い面ばかりだけでなく、24ルビアスがコストカットした面も見ていきましょう。所々に下位モデルの21カルディアと同じ仕様や部品があります。

まずは、スプールドラグ部分に21カルディアと同じ白い樹脂製カラーが搭載。

白いカラーは別売のBBに換装してもいいかも

以前、21ルビアスエアリティの白い樹脂カラーから「BBスプールドラグキットSⅡ」に換装したことがあります。BB化したいという人はこちらの21ルビアスエアリティのインプレを参照ください。



ドラグノブも21カルディアと同じデザイン。素材も同じかもしれません。左が24ルビアス、右が21カルディアのドラグノブです。

ハンドルキャップは21カルディアとややデザインが異なる。シックでおとなしいデザインに。

オラつきが抜けて少し上品になったハンドルキャップ

ハンドルは色は違うけど同じデザイン。セルテート以上のリールだと、ハンドルデザインも凝った作りになるけれど、24ルビアスは21カルディアと同じ形状のハンドルでした、少し残念。

このように下位モデルの設計や素材を流用している部分はあるけれど、AIRDRIVE DESIGNやマシンカットのタフデジギアなど、21カルディアや前作のルビアスと比較すると全体的に大幅なパワーアップ。釣果も大幅にアップしたいところ。

24ルビアスの特に良かった点

ダイワリールのドラグは素晴らしい!

ATD TYPE-Lの初動が非常に滑らか。24ルビアスだけでなく、ダイワリールは低価格帯のモデルからATDドラグ搭載。安心して魚とファイトできます。21エアリティの記事にも書きましたが、シマノリールのドラグはキビキビとエッジの効いた感触、それに対しダイワリールは滑らかスムース。好みもありますが、ライトな釣りならダイワリールのドラグの方が良いと思います。

21カルディアのATDに対し、24ルビアスはATD TYPE-Lという新技術を搭載。違いは初動のレスポンスを高めたドラグシステムなんだとか。

筆者の主戦場は小渓流で尺サイズの渓流魚狙い。よく釣れるのは10〜20cm台のかわいい渓流魚たち。そんなかわい子ちゃんたちの引きにも、繊細で敏感な滑り出しのドラグで魚の引きにしっかり追従。心なしか21カルディアを使っていた頃よりもバラしが少なくなったような気がします(そう思いたい)。まあ、とにかくダイワリールのATDドラグは本当に良いです。下位機種にも搭載されているところに、ダイワさんのやさしさを感じます。

小さな魚の引きにも柔軟に追従する高性能ドラグ

ガンメタデザインがカッコいい

次に気に入ってる点はデザイン。20ルビアスは銀色ボディにゴールドの差し色。高級感と軽快さを感じるデザインでしたが、24ルビアスは打って変わってガンメタカラー。剛性感を感じるデザインに。筆者はこのデザイン変更は賛成派。モノトーンでシックでカッコいい。

昔のダイワリールはオレンジ色を帯びたゴールドで正直好みじゃなかった(ダイワゴールドでしたっけ?オラつき感があってダサかった)。しかし、LTやMQ搭載モデルあたりから、ダイワリールは未来的なデザインで良くなりましたよね。デザインだけじゃなく中身の技術進歩もすごいし。一方、シマノリールのデザインは古臭さを感じますが、よく言えばトラディショナルかも。シマノリールもカッコ良い進化を遂げて欲しい。

24ルビアスは軽い。とにかく軽い!

ルビアスといったらやっぱり軽さ、技術特性、価格のバランスの良さ。中でも軽さは前作20ルビアス(2000番)の150gに対し、24ルビアスは145g。前作からすでにモノコックボディだったのに5gも軽量化。

AIRDRIVE DESIGN搭載の恩恵でしょうか。軽くて強くなる分には大歓迎ですが、ここまでくると開発者さんたちの熱意と執念を感じます。

実際に測ったら146gだったけどね

これまで使っていた21カルディアの自重は175gなので、-30gの差は大きく感じます。21カルディアも良いリールだったけれども、もうカルディアに戻れない。

ギアの進化

ギアも20ルビアスのタフデジギアに対し、24ルビアスはマシンカットのタフデジギアを搭載。このアップグレードは嬉しい!何度も言いますが、マシンカットの有無は巻き心地に大きく影響します。

ベールの進化と不満

ダイワリールのベールも細身になり、ついに「カチッ」と音がなる仕様に。シマノリール信者だった者からすると、このカチッと感がないとベールを閉めても不安過ぎてリールを信用できませんでした。ベールのせいでダイワリールを敬遠していたし。

欲を言えば、シマノリールのように「バチッコン!」って確実に開閉するような感触まで完成度を高めて欲しいのと、ベールの傾斜角度をもっとつけて欲しいのと、ベールをもっとガバッと広く開閉するようにして欲しいです。ダイワのベールも良くなったものの、ベールまわりはやっぱりシマノのステラが最高最強。

ベールはやや細身になり、カチッとなる仕様に

LT&MQ搭載モデルからすっかりダイワファンになってしまいましたが、ベール部分はまだ納得いかない点もありました。ベールまわりはやっぱりまだシマノリールの方が好みです。

以上、24ルビアス インプレでした。今回のインプレは書くのが楽しかったです。使っていて気づいた点があれば、またブログを更新します。

まとめ

めちゃ軽リール。
ZAIONで強い。
ドラグが滑らか

デザインがいい。
即ち、買い。

●24ルビアスは文句の付けどころが今のところない(ベールまわり除く) ●渓流釣りでは剛性感も十分 ●ガンメタデザインがカッコいい ●ダイワのLTコンセプト&モノコックボディは革新的 ●ダイワリールに抵抗がなくなってきました(むしろ良い)

LT2000番サイズ〜LT5000番Cまで、全12機種がラインナップ!24ルビアスの剛性と軽さは大型魚がターゲットの4000、5000番サイズも選択肢としてアリかも。






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WRITER: tuna

観葉植物とカメラと釣りが好きな中年サラリーマン。ガジェットやインテリアは、レトロ&ハイテクが融合したデザインのモノが好き。

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