釣り・アウトドア
2023.04.09
ダイワ セルテート LT5000-XH SLPW
特別仕様のセルテートをインプレ
ブランド | ダイワ(DAIWA) |
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商品名/年式 | セルテート カスタムボディ SLP WORKS(CERTATE CUSTOM BODY)/2020年 |
型番 | LT5000-XH SLPW |
重量 | 220g ※スプール、ハンドルをつけていないボディ単体の自重 322g ※カスタムスプール、ハンドル、ライン200m含む重量 |
巻取り長さ | 105cm(ハンドル1回転) |
最大ドラグ力 | 12kg |
標準巻糸量 | SLPW EX LTスプール ブラック 5000D ナイロン(lb-m) 20-170/ PE(号-m) #2.5-300 |
ギア比 | 6.2:1 |
ベアリング | 9/1(ボール/ローラー)※ボディのみ 11/1(ボール/ローラー)※カスタムハンドル含む |
同梱物 | 取扱説明書 |
価格帯 | 特別仕様は生産終了。通常の19 セルテートは3〜4万円台 |
CONTENTS
目次
セルテート カスタムボディ SLP WORKSについて
- ボディ単体での販売形態でした
- 数量限定販売だったため、今は手に入りにくい
- SPL WORKSならではの個性的なデザイン
- 至高のサラサラ巻き
- 驚愕のパワー
セルテート カスタムボディ LT5000-XH SLPWを紹介します。2019年に発売され大人気となった19 セルテート。 このセルテート カスタムボディは、翌2020年にSLP WORKSから数量限定で発売された特別仕様のセルテートです。
筆者の釣り人生で一番衝撃を受けたリールが、このSLPW特別仕様の20セルテートです。理由は沖縄のパワーファイター、タマンとの戦いで実感したからです。経験上、40cm以上の沖縄のタマンの引きは超強力です。ステラでもソルティガでもタマンと戦うにはそれなりに体力が必要で、パワーファイトで頭をこちらに向かせるには相当な力と駆け引き判断が必要です。しかしこのセルテート、驚愕のパワーと至高のサラサラ巻きで60cmUPタマンの頭を向かせ、非力な筆者の腕力でもグイグイ巻けたんです!ドラグが滑ってる訳じゃありません。柔軟に着実に魚を寄せることが出来たんです。番手やハンドル長さは異なりますがステラ、ソルティガでは経験したことのない、このSLPW20セルテートで初めて味わった衝撃的な体験でした。その時使っていたロッドはワールドシャウラ2832です。5000番台リールとの相性は抜群。
セルテート カスタムボディ SLPWの基本スペックは19 セルテートをベースとしつつも、BB(ボールベアリング)の追加や、通常のセルテートとは一線を画すマットブラック&ゴールドのカラーリングで、オリジナリティのあるデザインに仕上がっています。BBの数はノーマルセルテートの10/1に対し、スプール受けに1つ追加されたため、11/1(カスタムハンドルのBB含む)となり、さらにドライブギア部のBBがマグシールド化され、防水性能も向上した仕様です。よりタフにより軽快にを表現した思考のリールです。
販売形態も特殊でボディのみの販売スタイル。スプールやハンドルなどは自分で選び(カスタム)、別途購入する必要があります。本体価格はノーマルセルテートよりも安いため、すでにハンドルやスプールを所有している場合はコストを抑えることが出来ますが、新たにハンドルやスプールを購入する場合は、トータルコストは出費が増えます。
また、数量限定販売だったため、2022年時点でかなり入手困難だったリールです。現在はメルカリやヤフオクなどで稀に見かけることがあるので、入手したい人はチェックしてみてください。私は通い慣れた釣具屋さんの商品棚でたまたま見つけたので、運よく購入することが出来ました。2023年現在、もし実店舗でこの特別仕様のセルテートを中古でも見かけたら、状態にもよりますが即買いした方が良いでしょう。
基本スペックと19 セルテートとの違い
(1)特別仕様セルテートの基本スペック
20 セルテート カスタムボディ SLPWは、19 セルテートをベースにしているため、基本スペックはほぼ同じです。ダイワリール定番のモノコック構造に、ボディは耐久性のあるアルミニウム、マシンカットの超々ジュラルミン製タフデジギア、マグシールドBB、2BBラインローラー/ツイストバスターII、ロングキャスト-ABS、ATDなど、ダイワの基本的な技術特性はほぼ備わっています。基本的な技術特性はルビアスエアリティのインプレ記事を書いた時にまとめてあるので、合わせて読んでみてくださいね。
(2)ドライブギア部のBBがマグシールド化
ノーマルセルテートは、ピニオンギアとラインローラー部がマグシールド化されていますが、このカスタムボディはドライブギア部のハンドル軸もマグシールドBB化され、より防水性を高めた仕様になっています。
(3)スプールメタルにBB追加搭載
スプールメタル部にもBB(ボールベアリング)が追加搭載されています。スプール受けのBB化は、ドラグの滑り出しがスムースになる効果が期待出来ます。以前、ルビアス エアリティをカスタムした際はBBを別途購入しカスタムしましたが、セルテート カスタムボディなら最初からBB化されています。このBB化によりスプールの回転性能がさらに向上したということになります。
(4)塗装がマットブラック&ゴールド
セルテート カスタムボディとノーマルセルテートの大きな違いは、一目で分かるデザインです。本家19セルテートはシルバーボディですが、20セルテートSLPWはマットブラックをベースにゴールドの差し色で、上品且つタフな印象。ほとんどのダイワリールのローター部分の見た目って、ZAION特有のザラザラ感(実際にはザラザラしていません)があって色は黒で統一されてたし個人的にはあまり好みではなかったのですが、このマットブラックのセルテートとは相性が良く、ボディからローター、スプールと全体的に黒で統一されているのでZAIONの違和感がないですね。20セルテートSLPWのデザインは気に入っています。
また、ほとんどのロッドも黒を基調としたものが多いので、どのロッドとも合いそうなデザインです。APIAのGRANDAGE ATLAS(アトラス)と合わせるとこんな感じでした。グランデージ アトラスは差し色がシルバーなので、ノーマルセルテートやSW機の方がデザインバランスは良いかもしれませんね…(T T)
スプール、ハンドルアーム、ハンドルノブは別売
スプールやハンドルアーム、ハンドルノブは別売りです。私は予備パーツを持っていなかったので、別途購入しました。購入したパーツは3つ。
SLPW EX LTスプール ブラック 5000D
マットブラックのカスタムボディに合わせてブラックのスプールで配色に統一性を持たせました。ゴールドは控えめです。このスプールはステンレス製スプールリングに、1CRBB、ATD、LC-ABS、パーフェクトラインストッパーを装備しています。スプールリングがチタンではないのが少し残念ですが、ステンレス製でも十分なタフさはあるでしょう。また、2本線の切り出しデザインは穴が空いているわけではないので、ソルティガのスプールと同様に防水性も高そうです。
RCS マシンカットハンドル 65mm ブラック
アルミマシンカット製の剛性感のあるハンドルアームです。アーム部にSLP WORKSと印字されています。ハンドルアームもブラックにすることでデザインに統一性を持たせました。65mmという長さも魚とのファイト中に軽い力でグングン巻いて来れそうで期待してます。
RCS パワーライトノブ L ゴールド
ハンドルノブはシルバーとゴールドの2種類がありましたが、ゴールドにしました。LT5000-XH SLPWは、C(コンパクト)5000番ではなく、通常の5000番ボディなので、ハンドルノブも一番大きいLサイズにしました。Lサイズは、ショアジギングやライトジギング対応のモデルのようです。
スプール、ハンドルアーム、ハンドルノブを取り付け、ラインを200m巻いた状態の総重量は322g。5000番台のリールにしては軽量で、セルテートカスタムボディの巻き味とデザインも相まって、軽快なのにタフさを感じるデザインに仕上がりました。
セルテート カスタムボディ LT5000-XH SLPWの巻き心地
驚愕のサラサラ巻き
巻き心地は21エアリティの記事でも少し触れましたが、至高のサラサラ感と軽快さがあります。ロッドに付けて巻くとますますスムースで、一切のノイズが感じられないほどです。
店舗購入する前にSLP WORKSに事前調整に出していたのと、カスタムパーツの取り付けは釣具屋(サンノリーの与那嶺さんありがとうございます!)でお願いしたのですが、ハンドル部のワッシャー調整がバッチリキマったらしく、信じられないほど巻き味に仕上がりました。もしくはこのリールは当たり機種だったのか…。空巻き状態での感想は、この軽さは驚愕で、とても5000番ボディとは思えないほど。セルテート自体かなり良いリールで、友人所有のLT5000D-CXHの巻き味も良かったので、以前からセルテートに惚れ込んでいたのですが、今回ようやく私も購入出来て満足です。
セルテートはやっぱりパワー
軽快なのにトルクのあるパワーを感じます。私はアピア グランデージ アトラス MHやワールドシャウラ2832と合わせて使っていますが、どちらも軽量さと剛性さを併せ持つタックルなので、今までよりもショアジギングの幅が広がり楽しみ(やれる範囲)も増えました。リールは5000番クラスでロッドは10ftのセットも、今の時代では信じられないほど軽快になるんです。キャスティング疲れも軽減するので、体力ない人も安心して大物に挑みやすい環境になりました。ところで、アピア グランデージ アトラスのように「T1100G」素材が搭載されたロッドは、ハリとコシがあって非常に良いですね。
この20セルテートSLPWカスタムボディも良いのですが、セルテート自体が堅牢さや防水性、そして軽量で軽快なリールです。陸っぱりから沖磯のヘビーな状況まで、どこでも活躍してくれる機種といえるでしょう。19セルテートは世間での評判がとても良かったリールでしたが、2023年現在でもおすすめのリールといえます。
まとめ
20セルテートSLPWはサラサラと軽快な巻き心地。
好みのデザインに仕上げるカスタムボディは楽しい。
●サラサラ巻きリールの中では最高峰 ●カスタムボディはマットブラック&ゴールド塗装で特別感がある ●ノーマルの19セルトート自体がとんでもないリールだった ●セルテートと冠するリールは期待を裏切らない。剛性と軽快さを併せ持つ素晴らしい機種です。
特別仕様のセルテートカスタムボディは現在は入手困難ですが、パワーと堅牢さは通常版のセルテートも同様です。セルテート自体が優れたリールなので、今でもおすすめしたいリールです。ノーマルセルテートとカスタムパーツのリンクを掲載しておきます。SLP Worksのカスタムアイテムはつい欲しくなっちゃいますよね・・
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WRITER: tuna
観葉植物とカメラと釣りが好きな中年サラリーマン。ガジェットやインテリアは、レトロ&ハイテクが融合したデザインのモノが好き。
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