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文具・カメラ用品

2022.10.29

マンフロット XPROギア雲台
MHXPRO-3WG インプレ
雲台はギア雲台が最強でした

ブランド Manfrotto(マンフロット)
商品名 XPROギア雲台 MHXPRO-3WG
サイズ 16 x 16 x 15 cm(長さ x 幅 x 高さ)
重量 0.75 kg
フロントティルト -20° / +90° 3箇所に水準器付き
最大耐荷重 4kg
素材 アダプト(独自開発ポリマー素材ADAPTO)
同梱物 クイックシュー:長方形プレート 200PL
価格帯 20,000円台〜

CONTENTS

目次

3way雲台と自由雲台どちらが使いやすい?ギア雲台が最強でした

カメラ雲台は大きく分けて3種類。1つ目は自由雲台(ボール雲台)。2つ目は3way雲台。3つ目はギア雲台。この記事でインプレする雲台は「マンフロット XPROギア雲台 MHXPRO-3WG」というギア雲台です。

それぞれの雲台には特徴やメリット・デメリットがあるので一つずつ説明します。

自由雲台・ボール雲台

メリットは軽量・コンパクトで、3wayやギア雲台と比べ価格も比較的に安い点。大きな動きでスピーディーに構図をセッティングすることが得意な雲台です。逆に精密な画角調整は向いてません。

自由雲台は動きのある被写体から静止物まで幅広いシーンで使える万能選手。価格も安いことから、カメラ初心者はまずは自由雲台から入門する人も多いと思います。スマホや小型カメラなど、重量が軽いカメラとは相性が良いです。雲台をスピーディーにグリグリ動かして構図を決めやすいからです。


3way雲台

パン、チルト、縦横構図の回転が出来る雲台。ある程度の画角調整はしやすそう。価格帯は自由雲台よりも高く、ギア雲台よりも安いポジション。3つのレバーを操作して画角を調整します。

自由雲台よりも筐体が大きくなるため、収納面がデメリット。自由雲台よりも正確に構図をセットできるが、ギア雲台ほどの精密さはないといった、やや中途半端なポジションの雲台。万能過ぎるが故、いまいち使い所がはっきりしない印象もあります。ただ、ギア雲台よりも軽くて安く手に入る点が、3way雲台のアドバンテージです。

画像引用:Manfrotto
(XPRO3ウェイ雲台 クイックプレート付き)


ギア雲台

ギア雲台は高額なのがデメリット。その中でもXPROギア雲台 MHXPRO-3WGは良心価格のギア雲台です。XPROギア雲台 MHXPRO-3WGはハンドルレバーでカメラを大きく動かしざっくりと画角を決め、さらにノブを回しミリ単位で画角を調整。セットしたい構図にビシッと決まるので使いやすいです。ギア雲台は最強の雲台!もはや死角なし!と言いたいところですが、筐体が大きく重たいこともデメリットです。

マンフロット XPROギア雲台 MHXPRO-3WGは風景や物撮りなど静止している被写体の撮影に向いているギア雲台です。


ビデオ雲台

長い操作レバーが特徴の動画撮影用の雲台。主に2wayの操作が可能で、パン・チルト時の手ブレを解決してくれる機材です。

操作レバーが長いとパン・チルトをゆっくりと、じわりと操作しやすいです。ビデオ雲台は操作性が快適なので、写真撮影で利用する人もいます。静止画から動画まで汎用性の高い雲台ともいえます。動画も写真も一つの雲台で済ませたい人におすすめです。

デメリットは大きくて重たいです。筆者的には「雲台はギア雲台が最強」と書きましたが、それは静止画撮影での話です。人によっては最強はビデオ雲台という人もいると思います。それくらい汎用性が高く便利なのがビデオ雲台です。

この写真の雲台下部には別売品のレベリングユニット(水平出し)が付いてます

マンフロット XPROギア雲台 MHXPRO-3WG おすすめ理由

カメラ初心者の筆者の結論として、ギア雲台は自由雲台よりも使いやすくて便利でした。中途半端に3way雲台にするならギア雲台を買った方が幸せになれます。

ギア雲台は素人でも画角を手早く正確に決めれるし、XPROギア雲台 MHXPRO-3WGはマンフロットのギア雲台の中でもエントリー機種だから比較的に安く購入できます。XPROギア雲台 MHXPRO-3WGは、カメラ素人でも直感的に操作しやすいです。

例えば、こんなことをしたい人はギア雲台向きです。それに自由雲台が苦手な人にもおすすめです。

  • 自由雲台の扱いが苦手な人
  • 自由雲台よりも正確に画角調整したい人
  • 静止画(モノや風景)の撮影が多い人
  • 思い描いた構図を手早く正確にセットしたい人

筆者も最初は自由雲台/ボール雲台を使っていましたが、操作が苦手でした。クネクネして構図が定まらないジレンマと不満。自由雲台は1cm、1mmの微調整が苦手な雲台。さらに安物の自由雲台だと固定した画角がガクッとズレてセットし直したりと、ストレスで写真撮影が嫌いになるところでした。

写真撮影は手早く水平出しができて、ミリ単位で画角調整できるとかなり快適です。そんな理想を叶えるカメラ用品はないものかと、初心者なりに探して見つけたのがギア雲台でした。

マンフロットはカメラ入門者用のエントリーシリーズも揃っているから、機材選びも比較検討しやすいです。筆者は以前190go!三脚を購入し満足していたので、せっかくなら雲台もマンフロット製品と思い、XPROギア雲台 MHXPRO-3WGを選びました。

XPROギア雲台 MHXPRO-3WGはパン、チルト、縦横構図回転の3軸操作を手早く操作できます。大きな動きと小さな動き、どちらの操作も簡単・快適です。これまで使っていた他社の自由雲台と比べ、スピーディーに精密に画角をセットできるので撮影ストレスから解放されました。

そんな訳で、マンフロット XPROギア雲台 MHXPRO-3WGはおすすめのギア雲台です。自由雲台と比べると何倍も高価なギア雲台だけれど、今後もずっと撮影ストレスがなくなることを考えると安いもの…、と自分に言い聞かせてます。むしろもっと早くにギア雲台を知ることができれば良かったです。

XPROギア雲台 MHXPRO-3WG 雲台の特長

3軸の可動域

XPROギア雲台の可動域は、パン方向は360°、チルト方向は−20°〜+90°、縦横構図用のチルト角も−20°〜+90°です。

大きな動きは3軸レバーを握って操作します。XPROギア雲台 MHXPRO-3WGの真骨頂はここからで、レバーのノブをつまんで回すことでミリ単位で画角調整できます。レバー操作で大まかな画角を決め、微調整はギアで操作といった具合です。一連の動作を直感的に操作出来るので、とても便利で快適です。今のところ、XPROギア雲台 MHXPRO-3WGで不満な点はありません。

3軸の水準器搭載

3軸のレバー付近には水準器も搭載。ギアを調整しながら水準器も確認出来るので水平出しで便利です。

レバー付近の緑・黄色ぽい部分がMHXPRO-3WGの水準器

マンフロット ギア雲台シリーズの中で最軽量・最安値

MHXPRO-3WGはアダプトという独自開発ポリマー素材が採用されており、軽量化を実現。アダプトの質感は、金属と樹脂の中間のような質感で頑丈さも感じられます。カラーはしっとりしたツヤ消しブラック。

また、XPROギア雲台 MHXPRO-3WGはマンフロット ギア雲台の中で最も安いです。この価格メリットは、カメラ初心者のギア雲台入門機としても最適。

MHXPRO-3WGの最大耐荷重は4kg

MHXPRO-3WGは自重0.75kgで、最大耐荷重は4kg。小さくて軽いミラーレス一眼カメラ程度であれば安定して支えられます。よほど重たいレンズを付けなければ問題ないでしょう。筆者はSONY a7Cにシグマ 24-70mm F2.8 DGDNを装着。総重量約1.5kgで、XPROギア雲台 MHXPRO-3WGを利用中。強度や耐久性で不安に感じたことはありません

一方で、XPROギア雲台 MHXPRO-3WGはエントリー機種なので、重量級の本格的な撮影機材を利用する場合は向いていません。最大耐荷重4kgを超えるカメラ機材を乗せたい場合は、410や405といった上位モデルのギア雲台が選択肢になります。ただし、価格は高いです…。


三脚との接合部ネジ穴は3/8インチ

太いネジ穴だから、これならカメラが落ちたりもげたりしなそう。取り付ける三脚次第(小型の三脚など)で、1/4インチから3/8インチに変換するネジ穴変換用のアダプタが必要な場合もあります。

ワンタッチで便利なクイックシュー 200PL 長方形プレート

クイックシューとは、カメラと雲台をドッキングさせるアクセサリーのこと。有名なのはアルカスイス互換プレートですが、XPROギア雲台 MHXPRO-3WGは、200PLというプレートです。200PLはマンフロット製品で採用されている規格。(マンフロット独自の規格でしょうか?)

筆者のようにマンフロット製品を2つ以上持っている人は200PLで問題ありません。200PLはマンフロット製品で互換性があり、カメラと雲台の付け外しがワンタッチ操作で済むので楽です。

話は少し逸れますが、ピークデザインの「キャプチャー」という便利なアイテムがあります。標準プレートはアルカスイス互換ですが、別売で200PL用デュアルプレートもあり、マンフロット製品との互換性も実現。上の写真はマンフロットのビデオ雲台に、ピークデザインの200PL用デュアルプレートをはめた図です。マンフロットユーザーにはありがたい商品です。



ピークデザインのデュアルプレートはアルカスイス規格と200PL、どちらも互換性があるから最強のクイックプレートなのでは!?と思いましたが、唯一の欠点はカメラに取り付けるネジ部がコインで締め込むタイプな点です。そこだけ非常に残念です。キャッシュレス時代にコインを持ち歩く人は少なくなってきました…。ピークデザインのデュアルプレートもレビューしているので、よかったら参考にしてください。


さて、200PL裏面は、クリップのようなツマミが備わっており、コイン不要で締め込めます!ただ、このツマミが固くて起こせない、爪が剥がれるという不評レビューもあります。私は200PLを2つ持っていて、どちらもそんなに固くなく普通に起こせるので個体差かもしれません。個人的にはツマミ部がプラプラ、カチャカチャするのは嫌なので、これくらい固めの方が逆に安心感がありますけどね。

前述の通りツマミ部は固めなので爪で引っ掛けて起こさないようにしてください。指の腹でツマミを起こしましょう。筆者はいつも深爪気味だから爪がないからというのもありますが…。爪の長いギタリストや女性は、ツマミと指の間にハンカチなどでカバーして、ツマミを起こせば安心かと思います。

マンフロット三脚190goとの組み合わせ

マンフロット同士なのでデザイン的にもバッチリ。ギア雲台のパン方向を0°角度にして三脚に取り付けたら、マンフロットロゴがちょうど縦に並ぶ形に。これは個体差でたまたま良い具合に噛み合った偶然なのか、それとも全モデル共通で考えられた設計なのか、どちらにせよちょこっと嬉しい発見でした。

190go!とXPROギア雲台を組み合わせた全長は138cm(三脚123cm+雲台15cm)。三脚のセンターポールも伸ばすと162cm(三脚147cm+雲台15cm)になります。収納サイズは60cm(三脚45cm+雲台15cm)。190go!と合わせた重量は2.1kg(三脚1.35kg、雲台0.75kg)なので、ちょっと重さを感じます。

ローアングルのセッティングも試してみました。チルト角は-20°までなので通常の使い方では直角にはなりませんが、カメラと雲台どちらも逆付け・逆向きにする方法で直角に出来ます。まず200PLプレートを前後逆付けでカメラに装着し、ギア雲台のパン角とチルト角も逆にすると、カメラは正面を向く形でローアングルもセットできます。

XPRO3way雲台とXPROギア雲台 MHXPRO-3WGの違い

マンフロット雲台には「XPRO3ウェイ雲台」という商品もあり、こちらはギアなしのモデルです。一方で「XPROギア雲台」も3wayですが、商品名に3wayの単語が入っていません。さらにどちらも見た目と型番が非常によく似ていて、初心者にとっては紛らわしいです。購入時は注意して判別しましょう。見分け方は型番です。型番の最後にギアの「G」が付いている雲台が、このインプレ記事でおすすめしてるXPROギア雲台 MHXPRO-3WGです。

XPRO3ウェイ雲台 クイックプレート付き

商品名:XPRO3ウェイ雲台 クイックプレート付き
型番:MHXPRO-3W
主な仕様:ギアなし。構図を微調整しやすいフリクションコントロール付き。耐荷重は8kgまで。

XPROギア雲台

商品名:XPROギア雲台
型番:MHXPRO-3WG
主な仕様:3軸ギアあり。精密な画角調整ができるモデル。自重はXPRO3ウェイ雲台よりも軽い。しかし耐荷重は4kgまでという残念な点も(アルミとアダプト素材の差かも?)。商品名に「3ウェイ」も「クイックプレート付き」という記載はないですが、3way仕様だし200PLプレートも付いています。ご安心を。

筆者のようにカメラ初心者は、カメラ用品や機材の種類もよく分からないですから、注意して判別しましょう。ましてやカメラ機材は高額ですし。

ということで、補足情報としてXPRO3way雲台とXPROギア雲台 MHXPRO-3WGの違いを書きました。筆者も購入時はどっちがどっちなんだ?と、頭が少し混乱しました。

まとめ

XPROギア雲台 MHXPRO-3WGは、
マンフロットギア雲台の中で
最も安く、最も軽量
ギア雲台入門機として最適

●3way仕様のギア雲台はカメラ初心者でも扱いやすい ●200PLプレートはとにかく便利 ●大きくて重たいけれど我慢できる範囲 ●ギア雲台の中ではお手頃価格 ●マンフロットは入門者向け機材が充実している

マンフロット XPROギア雲台 MHXPRO-3WGはカメラ初心者にもおすすめ。190go!三脚と合わせ買いもおすすめ。



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WRITER: tuna

観葉植物とカメラと釣りが好きな中年サラリーマン。ガジェットやインテリアは、レトロ&ハイテクが融合したデザインのモノが好き。

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