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釣り・アウトドア

2026.08.16

熊スプレーはどう選ぶ?
EPA登録・噴射性能・偽物対策を解説
カウンターアソールトを使ってみた

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CONTENTS

目次

おすすめはカウンターアソールト!UDAPもEPA登録製品

結論から書きます。釣りやキャンプ、アウトドアで熊スプレーを携帯するなら…。

元祖!熊スプレー「カウンターアソールト」を買うべし

渓流釣りをはじめた4年前に購入したカウンターアソールト。そろそろ使用期限で、中身を空にしないと捨てられないため、実際に噴射してみました。

動画の読み込みに時間がかかります。
動画が始まらない場合は記事から読み進めてください。

使用期限ギリギリでの使用でしたが、カウンターアソールトは信頼できます。超強力な噴射力とフォグ(霧)、ヒリヒリと咽(む)せる刺激臭はお見事でした。カウンターアソールトが最強の熊スプレーといわれる理由を実感しました。

噴射口からの液だれで指に少し付いてしまい、ピリピリとした刺激が…。家に帰り石鹸で洗っても、オレンジの液体はしばらくの間は取れず…。オレンジの粉末や液体が付いた手で、顔や体には絶対に触らないでください。触れた所にピリピリ感が移ります。

カウンターアソールトの日本の正規代理店は、有限会社OUTBACK(アウトバック)。公式サイトがちょっとあれですが、カウンターアソールト自体は信頼できます。

熊スプレーの選び方について詳しくは後述しますが、熊スプレーは「米国EPA登録」「噴射距離と秒数」「噴射方式」が購入する際の判断材料です。

新しく購入したのはUDAP熊撃退スプレー

再びカウンターアソールトを買おうとしましたが、2万円台と高額過ぎるので、1万円で購入できるUDAP(ユーダップ)熊撃退スプレーを購入しました。カウンターアソールトの有用性は実際にこの身で体験したので、今度は他メーカーの製品を試したいと考えたからです。

UDAP熊撃退スプレーを選んだ理由はこちら

  • EPA登録された熊撃退用スプレー
  • カプサイシン、関連カプサイシノイド2.0%
  • フォグタイプ(霧)で大量噴射する設計
  • 成分濃度だけでなく「噴射性能」も重視
  • 射程が長く、最大噴射距離約12m
  • 製品名の通り、熊撃退を目的として設計
  • グリズリーの襲撃経験者による開発

UDAP熊撃退スプレーと、カウンターアソールトの違いは以下があげられます。

熊スプレーは「熊よけ」ではなく「熊撃退」のためのもの

熊スプレーは撃退手段

「熊よけスプレー」として販売されている製品もありますが、熊スプレーの実際的な用途は熊撃退。熊を近づけないための忌避剤ではなく、熊との遭遇時に攻撃を止めるための撃退手段です。

熊スプレーは熊よけではなく、熊撃退を目的として作られた製品を選ぶようにしましょう。

熊の嗅覚はどれくらいすごい?

熊の嗅覚は犬の数倍〜十数倍、人間の数千倍と考えられています。ただ、「嗅覚が鋭いから熊スプレーが効く」という簡単な話ではありません。匂いや音対策だけではなく、複数の対策や手段を準備しておきましょう。特に熊スプレーは熊との遭遇時の最終手段のため、EPA登録の信頼できる熊スプレーを身につけることを推奨します。

音・匂い・撃退。3種の熊対策

筆者は爆竹やホイッスルの音対策、熊忌避剤「熊をぼる」による匂い対策、それから熊スプレーやナイフといった直接的な撃退対策、この3種の熊対策を常に装備しています。北海道で渓流釣りをしていますが、今のところ熊に出会ったことも見たこともありません。

渓流釣り熊対策装備の記事も合わせてお読みください。

下のリンクは熊が嫌がる匂いを放つ「熊をぼる(逃げる)」です。



熊スプレーの選び方。偽物の見分け方。確認すべき5つのポイント

1)熊撃退用として明記されているか

個人的な印象でもありますが、製品名や説明文に撃退用と明記されておらず 熊よけ、催涙、護身用としか書かれていない熊スプレーの購入は控えた方が良いと思います。

また、虫よけスプレー並みにコンパクトな熊スプレーも効果のほどが疑わしいです。成分は問題ないかもしれませんが、もし熊に襲われたときに、心許ない量や噴射力では熊を撃退できるのか不安です。200g以上の熊スプレーを選びましょう

2)偽物に注意。偽物の見分け方。

この記事の本題でもありますが、熊スプレーの偽物が多く出回っています。特にネット通販で被害が多いようです。購入の際は正規代理店、正規輸入品と書かれているか、メーカーや販売元ページをよく確認してください。

UDAP熊撃退スプレーやカウンターアソールトを例にすると、本物はシリアル番号やEPA登録番号がスプレー本体に記載されています。※カウンターアソールトはシリアル番号はありません、EPA登録番号が記載されていれば本物です。

UDAPのEPA登録番号とシリアル番号、使用期限

カウンターアソールトのEPA登録番号

他の見分け方としては「軽い熊スプレー」は、中身の成分や缶の仕様が疑わしいです。熊スプレーは200〜300gが多いですが、本物の熊スプレーは大きさ以上に重さを感じます。本物は丈夫な耐圧缶や噴射口の作りがしっかりしているからです。

未使用のUDAP熊スプレー9.2oz(260g)の実測は359gでした。

そのため、見た目の大きさや容量の割に軽いと感じる熊スプレーは耐圧も噴射力、中身の成分も疑わしいです。実際に噴射したら中身はただの水だったという偽物スプレーもあるようです。

「熊スプレーなのに値段が安い製品」も注意です。カウンターアソールトは2万円、UDAPも1万円します。パッケージはカウンターアソールトを装っているけれど、値段が適切ではない販売元からの購入は控えた方が良いでしょう。熊スプレーは高額ですが、信頼できるサイトや店舗から購入してください。

このブログに掲載しているリンクは、実際に筆者がamazonで購入した製品リンクです。大丈夫だとは思いますが、不安な方は購入前に販売元に問い合わせをして確認をしてください。

3)日本製の熊スプレーは、本当に信頼できるの?

日本には熊スプレーに対する基準やそれを定める機関がまだありません。未整備の中、各メーカー独自のロジックや経験に基づいて熊スプレーを開発しています。

米国には熊スプレーに対し、EPA登録という制度があります。熊を撃退できることを保証する制度ではありませんが、製品の成分や組成、人や動物への安全性、環境影響、性能、ラベル表示などを科学的・法的な基準に基づき審査し、米国での販売・使用を認めるための制度です。

カプサイシンや関連カプサイシノイドは2.0%あれば良いという訳ではなく、有効成分も審査のひとつでしかありません。日本で販売されている効果が疑わしい熊スプレーも「有効成分2%」と謳っていますが、噴射性能や環境影響などが保証されているとは限りません。

日本よりも審査制度が整備されている米国EPA登録の熊スプレーの方が比較的安心できるため、EPA登録の熊スプレーを筆者は装備しています。

4)噴射距離と秒数、噴射方式を確認する

カウンターアソールトCA290を使ったときは、体感で7〜8秒の噴射でした。メーカー計測では9.2秒と公表されていますが、使用期限切れの影響だったのかもしれません。

カウンターアソールトは、濃くて太い霧が勢いよく10mほど噴射しました。カウンターアソールトなら熊撃退効果にも期待できる!と手応えを感じた熊スプレーでした。熊の動きは予測不能なため、広範囲に霧状に噴射するフォグタイプの熊スプレーを推奨します。

噴射方式が直線的で細い噴流のジェットタイプは注意です。ジェット式だと熊の目や鼻に的確にあてなければなりません。熊との遭遇で慌てふためいているときに、狙いを定めている余裕なんてないと思います。手のひらサイズの小型の熊スプレーも噴射距離と秒数が不安です。製品名は伏せますが、こういった熊スプレーは不安です…。

表向きにはフォグ(霧)と謳ってるが、
実際の動画や画像では細いジェット噴流の熊スプレー

容量が110mlと少なくハンドサイズで、
噴射も明らかに合成の熊スプレー

熊スプレーは生死がかかった局面で使うものです。噴射距離、噴射秒数、噴射方式を確認し購入判断を

5)使用期限を確認する

意外と見落としやすいのが使用期限です。熊スプレーは高額ですが「買ったらずっと使えるもの」ではありません

熊スプレー本体に記載されたexpiration date(使用期限)を確認し、期限が来たら交換することを推奨します。購入時点で十分な使用期間が残っているかを確認をしてください。熊スプレーの使用期限はおおよそ3〜5年といわれています。

新品を買ったのに使用期限が来年までの1年間だったという場合は、販売店や販売元に問い合わせや相談するようにしてください。きっと交換してくれると思います。

熊スプレーの装備方法と使い方

すぐに取り出せる携帯方法

熊スプレーは本体と一緒に専用ケースも付属している製品もあります。UDAP熊撃退スプレー専用ケースは、スプレー本体を横向きにひっぱるとサッと取り出せる仕様です。おしゃれで機能的な熊スプレー用のケースも各メーカーから販売されています。ケースは気に入ったものから選んで問題ありません。

UDAP熊撃退スプレーと専用ケース

次に、熊スプレーを体のどこに装備するかです。熊との遭遇を、予めシミュレーションしておきましょう。熊に出会わなければ使うことはないですが、熊スプレーをバッグなどに収納することは、おすすめできません

熊との遭遇は突然起こる可能性があるため、バッグの中から取り出している時間はないものと考えた方が良いでしょう。腰や胸など、すぐアクセスできる場所、体の見える場所に携帯することを推奨します。

筆者はフィッシュポンドのスイッチバックシステム ベルトを利用しています。普段はお尻の方に装備している熊スプレーを、瞬時に体の前方へスライドさせ、即座に身構えることができます。熊スプレーは思った以上に大きいし重たいので、上半身よりもパワーのある下半身に装備することで、体の負担も軽減しています。

フィッシュポンドのスイッチバックシステムは本当に便利なので、ベルトだけでも購入をおすすめします。スライドが驚くほどスムーズです。過去記事も合わせて参照ください。

フィッシングベルトに根がかり回収機や熊鈴、熊スプレーなど
重たい装備品を下半身に身につけています。



熊スプレーの使い方

熊スプレーには誤射防止の安全ピンが装着されています。安全ピンはしっかり取り付けられていますが、矢印に従って親指で斜め上方向にスライドさせれば、片手で取り外せます。

安全ピンを外し噴射レバーを押す(握る)と噴射します。噴射はパワフルなので反動にご注意ください。両手でしっかり持って噴射を。間違っても室内での誤射はしないよう気をつけてください。

実際に熊が現れたら、熊スプレーをどう使えばいいの?

熊スプレーを地面に向かって噴射し、熊と自分の間にフォグ(霧)の壁を作ると良いといわれています。熊スプレーは噴射時の反動もあり、つい上向きに噴射してしまう可能性があるため、「地面に向かって噴射する」と意識した方が良いかもしれません。


熊が襲いかかってくるときは、四つん這いで突っ込んでくるでしょうから、人間が思っている以上に、熊の顔や鼻先は低い位置にあると思います。そのため、地面に向かって熊スプレーを噴射し、人間と熊の間に壁を作るというのは理にかなっているかもしれません(ケースバイケースですが)。

護身用の催涙スプレーと熊スプレー、どちらが強い?

護身用 催涙スプレーの方が安いが…

護身用の催涙スプレーは1,000円〜3,000円台で販売されています。安く済むし、対人間用の催涙スプレーだから強力なんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、使用する対象が異なります。

対人間用の催涙スプレーのカプサイシン等の有効成分は1%ほどが多く、EPA登録の熊スプレーと比べると半分です。さらに携帯しやすいように容量も100g以下とコンパクトなものが多いです。

噴射性能については様々ですが、フォグ(霧)ではなく直線的な噴流のジェットタイプが多いです。熊よりも人間の方が動きを予測しやすく、顔を狙い撃ちしやすいようジェット式なのだと思います。熊が相手だと、狙いを定める時間も精神的余裕もないと思います。

熊スプレーと護身用催涙スプレーは目的も設計も異なる

催涙スプレーと熊スプレー、どちらが強いではなく、何を対象にどんな用途で設計されたのかを考えると、当然、熊撃退用として設計された熊スプレーを選ぶことをおすすめします。

対人間用ではなく、熊撃退用として明確に表示された製品を選びましょう

熊スプレーFAQ

おすすめの熊スプレーを教えてください。

カウンターアソールトやUDAP熊撃退スプレーなど、EPA登録されている熊スプレーを推奨します。カウンターアソールトに関しては、本記事冒頭の動画で噴射パワーや飛距離をご確認ください。

UDAP熊撃退スプレーは、どんな熊スプレーですか?

カプサイシンおよび関連カプサイシノイド2.0%、濃いフォグタイプ、長い射程と噴射量、専用ホルスターなどが特徴。米国EPA登録製品で、グリズリーからの襲撃経験者による開発。最大噴射距離は約12m、噴射時間は9.2オンスで約5〜7秒です。

カウンターアソールトは、どんな熊スプレーですか?

米国で長く販売されている元祖熊撃退スプレー。カプサイシン2.0%を有効成分とし、UDAP同様にEPA登録されています。濃いフォグタイプで、噴射パワーと刺激臭とピリピリ感は身をもって経験済み。信頼感のある熊スプレーです。最大噴射距離は約10m、噴射時間はCA290でメーカー計測9.2秒です。

EPA登録の熊スプレーなら安心・確実ですか?

いいえ。


EPA登録は熊を撃退できることを保証する制度ではありません。しかし、熊スプレーの認定制度や機関のない日本とは違い、長年グリズリーと向き合ってきた経験値のある米国が定める制度です。EPA登録は熊スプレーを選ぶ際の信頼性を判断する基準のひとつと考えるのが適切です。

UDAP、カウンターアソールト以外にも、日本で購入できるEPA登録の熊スプレーとして、FRONTIERSMAN(フロンティアーズマン)のベアスプレーも有名です。日本では「ラングスジャパン ベアアタック」として日本語パッケージで販売されています。FRONTIERSMANとラングスジャパンの熊スプレーは同一製品なので、安心して購入できます。パッケージにEPA登録番号が記載されていれば本物です。カウンターアソールトと同等の射程距離を持ちながら、価格は1万円台と少し安く購入できます。

なぜ、EPA登録の熊スプレーがおすすめなの? IGBCとは?

米国には、IGBC(Interagency Grizzly Bear Committee)グリズリーベア委員会という政府機関があり、熊スプレーについて「EPA登録された熊撃退用スプレーを選ぶこと」をIGBCが推奨しているからです。

IGBCは2016年までは成分や噴射距離、時間など数値基準を明示していましたが、規定改定により現在は数値基準は示していません。その代わり、EPA登録は成分や組成、人や環境への影響、ラベル(虚偽や誇大表現になっていないか)を厳しく審査します。つまり、EPA登録=かつてIGBCが具体的な数値で明示していた基準と同等、という図式が間接的に成り立っている状態です。

また、IGBCはグリズリーベア委員会、つまりヒグマにも対応した熊スプレーの水準を推奨している訳ですから、北海道で渓流釣りをするならEPA登録製品が望ましいのです。ヒグマ(グリズリー)想定の熊スプレーなら、本州のツキノワグマにだって効果が期待できるよね、ということです。

フォグタイプとは何ですか?ジェットタイプとは?

フォグタイプとは、スプレーを霧状に広げる噴射方式です。UDAPやカウンターアソールトは、濃いフォグをものすごい噴射量で発射することを特徴としています。一方、ジェットタイプは水鉄砲のように直線的に噴射するスプレーです。対熊用であれば、フォグ(霧)タイプをおすすめします。

熊スプレーは女性や子供の力でも扱えますか?

製品によりますが、扱いに力はほとんどいらないため問題ありません。安全ピンを外す動作はコツさえつかめば、スムーズに外すことができます。噴射レバーは軽いので、女性や子供のグリップ力でも問題なく噴射することができるでしょう。但し、熊スプレーを子供に持たせることは避けた方が良いでしょう。親がいない出先や室内で誤射した場合、人体に影響する危険もあります。熊スプレーの取り扱いは十分に注意してください。

偽物の熊スプレーの見分け方は?

1万円以下の値段が安い熊スプレーや、EPA登録番号、シリアル番号が記載されていない製品は気をつけてください。また、虫よけスプレーのように霧が薄い熊スプレー、対人間用の催涙スプレーのように噴流が細いジェットタイプのものは控えた方が良いでしょう。

まとめ

熊撃退スプレーは
正しい知識を持って選ぶこと
カウンターアソールトや
EPA登録の熊スプレーを推奨

⚫︎熊スプレーはカウンターアソールト、UDAP熊撃退スプレー、ラングスジャパン ベアアタック、EPA登録の3種がおすすめです ⚫︎偽物の熊スプレーに注意!安い、軽い、小さい熊スプレーの購入はおすすめできません(本物は安くてもおおよそ1万円前後します) ⚫︎熊よけではなく、熊撃退用として設計された熊スプレーを買うべし





商品名
ブランド
カウンターアソールトストロンガー(OUTBACK)

UDAP熊撃退スプレー(UDAP)
ベアアタック(ラングスジャパン)
本体サイズ 200g〜300gなど数種類のサイズ展開
使用期限 4年前後
価格帯 9,000〜20,000円台

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WRITER: tuna

観葉植物とカメラと釣りが好きな中年サラリーマン。ガジェットやインテリアは、レトロ&ハイテクが融合したデザインのモノが好き。

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